日本の建設業界の売上高株価収益率(PER)の中央値は0.4倍近 いので、株式会社ダイサン (東証:4750)のPER 0.3倍には無関心と思われても仕方がないだろう。 これは眉唾ではないかもしれないが、もしP/Sレシオが妥当でなければ、投資家は潜在的な機会を逃すか、迫り来る失望を無視することになりかねない。
ダイサンの最近のパフォーマンスは?
昨年1年間、目に見える成長はなく、ダイサンの収益は印象に残らないと言わざるを得ない。 多くの人が、今後1年間はせいぜい他社並みの業績しか上げられないと予想していることが、P/Sの上昇を抑えているのかもしれない。 もしダイサンが好きなら、そうでないことを願い、まだ好感度が低いうちに株を拾っておきたいところだ。
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ダイサンのようなP/Sレシオが妥当とみなされるには、企業が業界と同程度でなければならないという前提がある。
振り返ってみると、昨年度のトップラインは前年度とほぼ同じ数字であった。 とはいえ、それ以前の成長期のおかげで、売上高は3年前と比較して合計で20%増加した。 従って、株主は不安定な中期的成長率に過度に満足することはなかっただろう。
興味深いことに、他の業界も同様に、今後1年間で4.6%の成長が見込まれており、これは同社の最近の中期的な年率換算成長率とほぼ同じである。
この点を考慮すると、ダイサンのP/Sが同業他社に近いのは明らかだ。 大半の投資家は、平均的な成長率が将来も続くと予想しており、この銘柄に適度な金額を支払うことを望んでいるようだ。
ダイサンのP/Sは投資家にとって何を意味するのか?
特定の業界では、株価売上高倍率は価値を測る指標としては劣ると論じられているが、強力な景況感指標となり得る。
ダイサンは、最近の3年間の成長率が業界予測に沿ったものであったことから、緩やかなP/Sを維持しているように見える。 現在のところ、株主は将来の収益がサプライズをもたらすことはないと確信しているため、P/Sに満足している。 最近の中期的な収益トレンドが続くとすれば、この状況で株価が近い将来どちらかの方向に大きく動くとは考えにくい。
投資リスクは常につきまとうものである。 ダイサンでは4つの警告サインを確認しており、これらを理解することは投資プロセスの一部であるべきだ。
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