積水樹脂株式会社(東証:4212) の配当落ち日が2日後に迫っている。 配当落ち日は、配当金を受け取るために株主が会社の帳簿に記載される必要がある日である基準日の1日前に発生する。 配当落ち日が重要なのは、配当金を受け取るためには、株式の取引が基準日より前に決済されている必要があるからだ。 したがって、積水樹脂が6月6日に支払う配当金を受け取るためには、3月28日までに積水樹脂の株式を購入すればよいことになる。
次回の配当金は1株当たり32円。昨年度の配当金総額は65円であった。 積水樹脂の配当利回りは、現在の株価2431.00円に対して2.7%である。 配当は多くの株主にとって重要な収入源だが、その配当を維持するためには事業の健全性が欠かせない。 配当が利益でカバーされているか、配当が成長しているかどうかを確認する必要がある。
もし企業が収益を上回る配当を行っていれば、配当は維持できなくなるかもしれない。 だからこそ、積水樹脂が利益の44%という控えめな配当をしているのは良いことだ。 とはいえ、高収益企業であっても、配当金を支払うに十分なキャッシュを生み出せないことがあるため、配当金がキャッシュフローでカバーされているかどうかを常にチェックする必要がある。 積水樹脂の昨年度のフリー・キャッシュ・フローは、正確には144%であった。 借り入れや会社のキャッシュを使わず、創出したキャッシュ以上のキャッシュをコンスタントに支払うのは難しい。
積水樹脂は貸借対照表に多額のネット・キャッシュを保有している。 しかし、賢明な投資家は、事業から生み出される現金や利益と比較して配当を評価する方が良いことを知っている。バランスシートの現金から配当金を支払うことは、長期的に持続可能ではない。
積水樹脂は、利益計上額よりも少ない配当金しか支払わなかったが、残念ながら配当金を賄うだけのキャッシュを生み出せなかった。 このようなことが繰り返されれば、積水樹脂の配当維持能力に対するリスクとなるだろう。
積水樹脂の過去12ヶ月の配当実績はこちら。
利益と配当は伸びているか?
収益が伸びていない企業でも価値はあるが、その企業が成長するのに苦労しそうであれば、配当の持続可能性を評価することはさらに重要である。 業績が悪化し、減配を余儀なくされた場合、投資家は投資価値が煙のように消えていくのを見ることになりかねない。 積水樹脂の過去5年間の業績が横ばいであることに、私たちが過度の期待を抱いていないのはそのためだ。 しかし、長期的に見れば、最高の配当株はすべて一株当たり利益を伸ばしている。 収益はいくらか伸びているが、過去1年間で同社のキャッシュフローの大半が配当金支払いで消費されたことを懸念している。
企業の配当見通しを測るもう一つの重要な方法は、過去の配当成長率を測定することである。 過去10年間で、積水樹脂は年平均約9.6%増配している。
結論
配当の観点から、投資家は積水樹脂を買うべきか避けるべきか? この間、一株当たり利益はほとんど伸びておらず、積水樹脂は利益の低い割合で配当を行っているが、その配当はフリーキャッシュフローで十分にカバーされていない。 利益に占める配当の割合が低いにもかかわらず、キャッシュフローに占める配当の割合が高い企業は稀である。 全体的に見れば悪い組み合わせではないが、もっと魅力的な配当見通しがありそうだと感じている。
積水樹脂についてもっと調べたいなら、この銘柄が直面するリスクを知ることに価値があるだろう。 その一助として、積水樹脂を購入する前に知っておくべき2つの警告サイン(1つは無視できない!)を発見した。
一般的に、最初に目にした配当株を買うことはお勧めしない。ここでは、強い配当金を支払っている興味深い銘柄を厳選して紹介する。
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