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配当落ちだからといって、エプコ(東証:2311)を買い急いではいけない。(東証:2311) 配当落ちだからといって買い急ぐべきではない

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TSE:2311

株式会社エプコ(TSE:2311) の配当落ちまであと3日。 通常、配当落ち日は基準日の1営業日前である。 配当落ち日に注意することが重要なのは、株式の取引が基準日以前に決済されている必要があるからだ。 言い換えれば、投資家は3月27日に支払われる配当金を受け取るために、12月27日までにEPCOLtdの株式を購入することができる。

次回の配当金は1株当たり18円。昨年は合計で32円の配当を行った。 過去1年分の配当金を計算すると、現在の株価789.00円に対し、エプコルトの配当利回りは4.1%となる。 配当金を支払う企業を見るのは好きだが、金の卵を産むことで金のガチョウが死んでしまわないか確認することも重要だ! そのため、EPCOLtdに配当金を支払う余裕があるかどうか、そして配当金が増える可能性があるかどうかを調査する必要がある。

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もし、企業が稼いだ金額よりも多く配当金を支払えば、配当金は維持できなくなるかもしれない。 EPCOLtdは昨年、利益の67%を投資家に配当したが、これはほとんどの企業にとって通常の配当水準である。 二次的なチェックとして、EPCOLtdが配当金を支払うに十分なフリーキャッシュフローを生み出したかどうかを評価することができる。 過去1年間、同社はフリー・キャッシュ・フローの147%を配当金として支払ったが、これは不快なほど高い。 これは、配当が持続不可能である可能性を示す初期兆候のひとつとなりうるからだ。

EPCOLtdは貸借対照表に多額のネット・キャッシュ・ポジションを持っており、同社がその気になれば、一時的に多額の配当金を賄うことができる。 それでも、賢明な投資家は、事業から生み出される現金と利益と比較して配当を評価する方が良いことを知っている。バランスシートの現金から配当金を支払うことは、長期的に持続可能ではない。

EPCOLtdは、利益計上額よりも少ない配当金しか支払っていないが、残念ながら配当金を賄うだけの現金は生み出していない。 キャッシュは王様と言われるように、EPCOLtdがキャッシュフローで十分にカバーされていない配当を繰り返すようであれば、これは警告のサインであると考えるだろう。

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東証:2311 2024年12月23日の歴史的配当金

収益と配当は成長しているか?

一株当たり利益が一貫して伸びている企業は、通常、一株当たり配当金を増やしやすいため、一般的に最高の配当銘柄となる。 業績が悪化し、減配を余儀なくされた場合、投資家は投資価値が煙に巻かれることになりかねない。 だからこそ、EPCOLTDの1株当たり利益が過去5年間で年率8.0%増加しているのを見ると安心できる。 収益は安定的に伸びているが、過去1年間に同社のキャッシュフローの大半を配当支払いが消費したことが懸念される。

多くの投資家が企業の配当見通しを評価する主な方法は、過去の配当成長率を確認することである。 10年前のデータ開始以来、EPCOLtdは年平均約1.5%増配している。

結論

EPCOLtdは配当目当てで買う価値があるか? EPCOLtdは利益の半分以上を配当しており、配当はフリーキャッシュフローで十分にカバーされていないが、一株当たり利益はいくらか伸びている。 配当の観点からは魅力的な組み合わせとは言えず、当面は見送りたい。

とはいえ、まだEPCOLtdを投資対象として検討しているのであれば、この銘柄が直面しているリスクを知っておくことは有益だろう。 その一助として、EPCOLtdの株式に投資する前に知っておくべき3つの警告サインを発見した。

一般的に、最初に目にした配当株をそのまま購入することはお勧めしない。ここでは、強力な配当支払者である興味深い銘柄を厳選して紹介する。