東亜道路工業(東証:1882)の決算は、好調な利益数字にもかかわらず、投資家は失望した。 当社の分析によると、市場が注目していると思われるいくつかの懸念材料が明らかになった。
東亜道の収益に対するキャッシュフローの検証
企業が利益をどれだけフリーキャッシュフロー(FCF)に転換しているかを測るために使用される主要な財務比率のひとつに、発生主義比率がある。分かりやすく言えば、純利益からFCFを差し引き、その数字を期中の平均営業資産で割ったものである。 キャッシュフローからの発生比率は、「非FCF利益比率」と考えることもできる。
その結果、発生比率がマイナスであれば企業にとってプラスとなり、プラスであればマイナスとなる。 だからといって、発生比率がプラスになることを心配すべきだというつもりはないが、発生比率がむしろ高いところは注目に値する。 というのも、いくつかの学術研究では、発生比率が高いと減益または利益成長率が低くなる傾向があることが示唆されているからだ。
2024年9月までの12ヶ月間で、トアロードは0.22の発生比率を記録した。 したがって、フリー・キャッシュフローが法定利益を大幅に下回っていることがわかる。 39.1億円の利益を計上したとはいえ、フリーキャッシュフローを見ると、昨年度は52億円を消費したことになる。 一昨年のトアロードのFCFは50億円の黒字だった。 しかし、それだけではない。 異常項目が法定利益に影響を及ぼし、したがって発生率にも影響を及ぼしていることがわかる。 株主にとって朗報なのは、トアロードの発生率は昨年はかなり改善されていたことで、今年の悪い数値は単に利益とFCFの短期的なミスマッチのケースかもしれない。 株主は、本当にそうであれば、今期の利益に対するキャッシュフローの改善を期待すべきである。
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異常項目は利益にどう影響するか?
トアロードは、前期に5億6,900万円の特別損益を計上した。 増益になるのは喜ばしいことだが、特別損益が大きく寄与することは、時にわれわれの意欲を削ぐ。 何千もの上場企業の数字を集計したところ、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多いことがわかった。 そして、このような押し上げが「異常」と表現されることから、それは予想通りである。 もしトアロードがこのような貢献を繰り返さないのであれば、他の条件がすべて同じであれば、今期は減益になると予想される。
トアロードの利益について
まとめると、トアロードは特殊要因による利益の押し上げがあったものの、フリーキャッシュフローを考慮すると、紙の利益には及ばなかった。 上記の理由から、トアロードの法定利益を一瞥しただけでは、基礎的なレベルでは実際よりも良く見えるかもしれないと考える。 銘柄を分析する際には、リスクを考慮する必要がある。 私たちの投資分析では、トアロードは2つの警告サインを示しており、そのうちの1つは私たちを少し不安にさせるものであることに注意してください...
トアロードの調査は、その収益を実際よりも良く見せることができる特定の要因に焦点を当てている。その上で、我々はやや懐疑的である。 しかし、些細なことに心を集中させることができるのであれば、発見できることは常にある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」のが好きで、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや、 インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。
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