Stock Analysis

大林組(東証1部1802)の収益に潜在的な問題がある可能性

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TSE:1802

好決算を発表したにもかかわらず、大林組(東証:1802)の株価はあまり動いていない。 調べてみたところ、細部に気になる要素が見つかった。

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東証:1802 2024年11月19日の業績と収益の推移

異常項目が利益に与える影響

重要なのは、大林組の利益が昨年1年間で420億円の特殊要因によって押し上げられたというデータである。 一般的に利益が上がると楽観的になるのは否定できないが、持続可能な利益であればそれに越したことはない。 世界の上場企業の大半を分析したところ、重要な特別項目は繰り返されないことが多い。 社名からして当然である。 大林組の2024年9月期の利益に対する特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 その結果、異常項目が同社の法定利益を他の場合よりもかなり強くしていると推測できる。

アナリストが将来の収益性をどう予測しているのか、気になるところだろう。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

大林組の収益性についての見解

上述したように、我々は、大林組の業績が根本的な収益性を示すには不十分であると考える。 このため、大林組の法定利益は、根本的な収益力を示す悪い指針であり、投資家に大林組に対する過剰な好感を与える可能性があると考える。 しかし、少なくとも過去3年間のEPSが年率43%の伸びを示したことは、投資家にとって慰めになるだろう。 本稿の目的は、会社の潜在能力を反映する法定収益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 この点を踏まえ、同社をさらに分析したいのであれば、そのリスクを知っておくことが肝要だ。 どの企業にもリスクはあるが、大林組には2つの注意点がある。

このメモでは、大林組の利益の本質を明らかにする一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 自己資本利益率の高さを誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧になってはいかがだろうか。