株式会社ミツバ(TSE:7280) の株主は、株価が31%下落し、前期の好業績を帳消しにするような大荒れの月となったことを喜ばないだろう。 それでも、株価が54%上昇し、この1年間が完全に台無しになったわけではない。
これだけ株価が下がってもなお、ミツバのPER(株価収益率)0.1倍は、PERの中央値が0.3倍前後である日本の自動車部品業界と比べると、かなり「中途半端」である。 これは眉唾ではないかもしれないが、もしP/Sレシオが妥当でなければ、投資家は潜在的な機会を逃すか、迫り来る失望を無視することになりかねない。
最近のミツバの業績は?
ミツバが昨年達成した収益成長は、ほとんどの企業にとって許容範囲を超えている。 立派な収益実績が衰えることを多くの人が予想しているため、P/Sが上昇しないのかもしれない。 ミツバが好きなら、そうならないことを願うだろう。
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ミツバのP/Sレシオは、緩やかな成長しか期待できず、重要なことは業界並みの業績しか期待できない企業にとっては典型的なものだろう。
まず振り返ってみると、ミツバは昨年7.7%という大幅な増収を達成した。 直近の業績が堅調だったということは、過去3年間で合計28%の増収を達成したことを意味する。 従って、株主は中期的な収益成長率に満足していることだろう。
これは、他の業界とは対照的で、今後1年間の成長率は3.9%と予想されており、同社の最近の中期的な年率成長率を大幅に下回っている。
これを考えると、ミツバのP/Sが他の大多数の企業と同水準にあるのは不思議だ。 投資家の多くは、ミツバが最近の成長率を維持できると確信していないのかもしれない。
ミツバのP/Sの結論
株価が急落しているミツバのP/Sは、他の自動車部品業界と同水準にあるように見える。 株価収益率だけで株を売るべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなる。
過去3年間の収益成長率が現在の業界見通しよりも高いことを考慮すると、ミツバのPERがより広い業界と同じ水準にあるとは考えにくい。 同社が直面する潜在的なリスクが、予想よりも低いP/Sの要因であると考えるのが妥当だろう。 最近の中期的な収益動向は、株価下落のリスクが低いことを示唆しているが、投資家は将来的に収益が変動する可能性があると見ているようだ。
他にも考慮すべき重要なリスク要因があり、ミツバに投資する前に注意すべき2つの警告サインを発見した(1つは少し不快!)。
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