株式分析

マツダ(東証:7261)の負債が大きい理由

TSE:7261
Source: Shutterstock

ウォーレン・バフェットは、『ボラティリティはリスクと同義ではない。 事業が破綻する際には負債が絡むことが多いため、企業のリスク度を調べる際にバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 他の多くの企業と同様、マツダ株式会社(東証:7261)も負債を利用している。 しかし本当の問題は、この負債が会社をリスキーにしているかどうかだ。

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借金はいつ危険か?

負債やその他の負債は、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行できない場合に、ビジネスにとって危険となる。 最終的に、企業が法的な債務返済義務を果たせなければ、株主は何も手にすることができない。 しかし、より一般的な(しかし、まだ高価な)状況は、会社が単に負債をコントロールするために安い株価で株主を希釈化しなければならない場合である。 とはいえ、最も一般的な状況は、企業が負債を合理的に管理し、自社に有利になるようにすることである。 企業がどの程度の負債を使用しているかを考える際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

マツダの純有利子負債は?

2024年12月末の有利子負債は6,601億円で、1年前の5,167億円から増加している。詳しくは画像をクリックしてください。 しかし、貸借対照表では1.07億円の現金を保有しているため、実質的なネットキャッシュは4,082億円となる。

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東証:7261 負債資本比率の推移 2025年3月22日

マツダのバランスシートの健全性は?

直近の貸借対照表では、12ヶ月以内に返済期限が到来する負債が13.7億円、12ヶ月を超えて返済期限が到来する負債が7,836億円となっている。 一方、現金は1.07億円、1年以内に回収予定の債権は1,287億円。 つまり、現預金と1年以内の売掛金を合計すると9,581億円の負債がある。

この不足額が同社の時価総額6,761億円を上回っていることを考えると、貸借対照表を注意深く見直したくなるのも無理はない。 貸借対照表を早急に一掃しなければならなくなった場合、株主は大きな希薄化を被る可能性が高い。 マツダはネットキャッシュを誇っており、負債が非常に大きいとはいえ、トータルではそれほど大きな負債を抱えているわけではない。

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しかし悪いニュースは、マツダが過去12ヶ月でEBITを15%急落させていることだ。 このような業績が頻繁に繰り返されれば、マツダ株は困難に陥る可能性がある。 負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかだ。 しかし、マツダが今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 そこで、将来に注目するのであれば、アナリストの利益予測を示したこの無料レポートをチェックしていただきたい。

最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 マツダは貸借対照表にネットキャッシュを計上しているが、金利・税引前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間で、マツダはEBITの94%に相当するフリーキャッシュフローを記録した。 これは、通常予想されるよりも強力なものである。

まとめ

マツダのバランスシートは、負債が多いため特別に強いわけではないが、ネットキャッシュが4,082億円あることは明らかにプラスである。 また、フリーキャッシュフローは2,270億円で、EBITの94%を占めている。 マツダのバランスシートについては、改善すべき点はあるものの、それほど心配していない。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし、すべての投資リスクがバランスシートにあるわけではない。 例えば、 マツダには 注意すべき 警告サインが2つ ある。

それでもなお、堅固なバランスシートを持つ急成長企業に興味があるのなら、当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.

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