臨床段階のバイオテクノロジー企業であるQ32 Bio Inc.は、米国において、病的な免疫機能障害に起因する自己免疫疾患や炎症性疾患の患者において、健全な免疫バランスを回復させるための生物学的治療薬を開発している。同社の主要製品候補は、補体調節機能を回復させるヒト化抗C3dモノクローナル抗体融合蛋白質であるADX-097であり、ループス腎炎、免疫グロブリンA腎症、補体成分3糸球体障害、抗好中球細胞質抗体関連血管炎など、アンメットニーズの高い腎疾患およびその他の補体を介する疾患の治療薬として第I相臨床試験を終了している。同社はまた、インターロイキン-7と胸腺間質リンパポエチンを介するシグナル伝達を阻害することにより、 適応免疫機能を再調整するようデザインされた完全ヒト型抗インターロイキン-7レセプターαアンタゴニストモノクローナル抗体であるBempikibart(ADX-914)を開発中であり、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症の治療薬として第II相臨床試験を実施中である。Q32 Bio Inc.の前身はAdMIRx Inc.で、2020年4月にQ32 Bio Inc.に社名変更した。同社は2017年に設立され、マサチューセッツ州ウォルサムを拠点としている。