レース・オンコロジー社は臨床段階にあるバイオ医薬品会社で、がん患者の有害な治療に対するアンメット・ニーズへの対応に注力している。同社の主力製品はビサントレンで、小分子の化学療法薬であり、成人および小児患者において治療効果が実証された臨床実績がある。同社は、アントラサイクリン系抗がん剤との併用による固形がん患者の心筋保護と抗がん剤活性の増強に臨床的焦点を当てながら、様々ながん領域における患者のアンメットニーズに対応するため、再製剤化されたビサントレン(RC220)の開発を進めている。また、RC220を急性骨髄性白血病の低強度治療薬としても検討している。さらに、ビサントレンが脂肪量と肥満関連タンパク質の強力な阻害剤であることを明らかにした独立研究を受けて、m6A RNA経路に対するビサントレンの効果を研究している。同社は、Astex社、City of Hope社、MD Anderson社、Sheba City of Health社、UNC School of Medicine社、University of Wollongong社、University of Newcastle社と共同研究を行っている。以前はCoronado Resources Limitedとして知られていた。Race Oncology Limitedは2011年に設立され、本社はオーストラリアのシドニーにある。