アトレカ社は、臨床段階にあるバイオ医薬品企業で、様々な固形腫瘍を治療するための抗体ベースの免疫治療薬を発見・開発している。同社の主要製品候補はATRC-101で、同社の探索プラットフォームで同定された抗体から派生した新規作用機序と標的を持つモノクローナル抗体である。ATRC-101の製品候補は、複数の患者から採取したヒト卵巣がん、非小細胞肺がん、大腸がん、乳がんのサンプルの大部分とin vitroで反応し、ATRC-501/MAM01はマラリア治療薬としてマラリア原虫の周胞虫タンパク質を標的としている。前臨床段階にある製品には、新規腫瘍糖鎖標的に対する抗体薬物複合体(ADC)であるAPN-497444、RNA結合タンパク質標的に対するCD3二特異性T細胞エン ゲージャーであるAPN-346958などがある。また、Xencor, Inc.とは、がん領域における新規CD3二特異性抗体の研究・開発・商業化に関する提携およびライセンス契約を、Bill & Melinda Gates Medical Research Instituteとは、マラリア予防を目的としたMAM01/ATRC-501の開発および商業化に関するライセンス契約を締結している。同社は2010年に設立され、カリフォルニア州サンカルロスを拠点としている。