AI株3選 割安感と成長性で見る注目銘柄
世界的なインフレや金利の行方が意識されるなか、AI関連の「ChatGPT / AI Stocks」テーマは、製造業の回復やテクノロジーを軸にした輸出の強さ、クラウドや半導体などの需要と結びつきやすい分野として注目を集めています。金利や為替、エネルギー価格の変動が続く局面でも、AIの普及そのものに関わる企業群は構造的な需要ストーリーを意識しやすいテーマです。この記事では、このAI株スクリーナーの中から、投資家がチェックしておきたい有力候補3銘柄を紹介します。
アドビ(ADBE)
概要: Adobe(アドビ)は、PhotoshopやPremiere Proなどのクリエイティブツールと、マーケティング向けのデジタル基盤を提供し、個人クリエイターから大企業までがコンテンツを作成し、配信し、効果を測定できるようにしているテクノロジー企業です。クラウド経由のサブスクリプションモデルと、生成AI「Firefly」をはじめとするAI機能を組み込んだ製品群を世界中に展開しています。
事業構成: 事業別の売上内訳は開示されていませんが、地域別ではアジア太平洋地域で約35億6,000万米ドル、欧州・中東・アフリカで約67億9,000万米ドルの売上を計上しており、グローバルに分散した収益基盤を持っています。
時価総額: 約777.6億米ドル
Adobeに関心を持つべき理由は、生成AIによる「置き換え懸念」がある一方で、同社がむしろプロ向けワークフローの中にAIを深く組み込み、企業向けサブスクリプションと「生成クレジット」課金を通じて収益拡大の余地を残している点にあります。過去5年で年率8.2%のEPS成長と高水準の純利益率に加え、ROEは現在約62.8%と非常に高く、DCFベースでは株価が内在価値を大きく下回っているとの見方もあります。一方で、経営陣交代やフリーミアム戦略によるAI収益化のタイミング、そして直近のインサイダー売却はリスク材料です。市場がまだ織り込み切れていない、このAI転換の「本当の評価ポイント」は、この先の詳細分析で見えてきます。
高いROEとDCF上の割安感が気になるなら、まずはAdobeのAdobeのDCF評価分析をチェックして、市場が見落としているかもしれないAI転換のカギと潜むリスクの輪郭を押さえておきたいところです。
フィグマ(FIG)
概要: Figma(フィグマ)は、ブラウザ上で動作する共同デザインプラットフォームを提供し、UI/UXデザイン、プロトタイピング、スライド作成、サイト構築などを1か所で行えるようにするクラウド型ソフトウェア企業です。Figma DesignやFigJam、Slidesに加え、AIを活用したFigma MakeやWeaveなどを通じて、デザイナーと開発者、ビジネス部門が同じ画面上でリアルタイムに作業しやすい環境を整えています。
事業構成: Figmaはインターネット・ソフトウェア&サービス事業から約11億6,102.8万米ドルの売上を計上しており、その内訳は米国約5億3,913.6万米ドル、国際部門約6億2,189.2万米ドルです。
時価総額: 約100.0億米ドル
Figmaに注目したい理由は、Figma Designを中核にした「すべてがつながった」製品群とAI機能によって、デザインだけでなくマーケティングやWeb制作まで一気通貫で進められる点にあります。過去1年の売上成長が41.4%であり、ガイダンス上でも引き続き高い売上成長率が示されている一方で、依然として損失を計上しており、今後3年も黒字化が見込まれていないことや、P/Sが米国ソフトウェア平均を上回る水準であることはリスクです。それでも、大企業での利用浸透度やAIによる新たなマネタイズの可能性に加え、強気派と慎重派が交錯するアナリスト評価を踏まえると、この成長物語の「どこまでを株価がすでに織り込んでいるのか」は、詳しく検証する価値があります。
売上成長41.4%と高い評価が交錯するFigmaの「本当の物語」は、数字の裏側にあります。次の一手を考えるなら、まずはFigmaに関するアナリスト予測で市場がまだ気づいていないポイントを押さえておきたいところです。
テラダイン(TER)
概要: Teradyne(テラダイン)は、半導体や電子機器が正しく動作するかをチェックする自動テスト装置と、工場や物流向けの協働ロボットや自律走行ロボットを提供する企業で、AI向けデータセンター用チップや車載、スマートフォンなど幅広い分野の検査工程を支えています。
事業構成: 売上は半導体テスト事業が約30.9億米ドルと中核で、ロボティクス事業が約3.3億米ドル、プロダクトテスト事業が約3.6億米ドルとなっています。
時価総額: 約685.5億米ドル
Teradyneに注目したい理由は、AIアクセラレーター向け半導体テスト需要とロボット事業の拡大が、中長期の売上と利益成長ストーリーの中心にあるためです。アナリストは今後3年の利益成長を強く見込んでおり、ROEが約39.4%まで高まるとの予想もあります。一方で、足元ではロボティクス売上の減速や関税・地政学リスクによる需要不透明感といった懸念も残ります。高いP/E水準や株価ボラティリティも、成長期待がどこまで正当化されるかを慎重に見極めたいポイントといえます。AIテストと「フィジカルAI」ロボットの両輪が、今の株価にどこまで織り込まれているかは、より詳細な分析で確かめる価値があります。
AIテストとロボティクスが成長ストーリーの両輪になりつつあるTeradyneの「本当の評価」は、数字と期待のねじれをどう読むかで変わります。気になるならテラダインに対するアナリスト予想がどこまで正当化し得るのか、その先にある意外な落とし穴と追い風の組み合わせを確認してみたいところです。
ここまで紹介した3銘柄は、ChatGPT / AI関連企業のごく一部に過ぎず、実際には同じテーマで人工知能(AI)関連銘柄スクリーナーが199社をピックアップしており、それぞれに検証する価値のあるストーリーがあります。
Simply Wall Stなら、半導体やクラウド、LLM、AIソフトウェアなど記事で触れたようなトリガーや事業構造といった軸で絞り込みを行い、AI時代の中核を担うと考える銘柄を自分で選び取り、成長シナリオとリスクを整理しながら高い確信度を持てる候補を見つけやすくなります。
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他に「探すべき」有望株はありませんか
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シンプリー・ウォールセントの記事は一般的なものです。 私たちは、偏りのない方法論を用いて、過去のデータとアナリストの予測のみに基づいた解説を提供しており、 私たちの記事は財務アドバイスを意図したものではありません。 また、お客様の目的や財務状況を考慮するものではありません。弊社は、 ファンダメンタルズ・データに基づく長期的な焦点に絞った分析をお届けすることを目的としています。 弊社の分析は、価格に影響を与える最新の企業発表や定性的な材料を織り込んでいない可能性があることにご留意ください。 Simply Wall Stは、言及されたいかなる銘柄にもポジションを有していません
This article has been translated from its original English version.