米国の半数近くの企業の株価収益率(PER)が17倍を下回っているとき、ツリーハウス・フーズ社(NYSE:THS)はPER71倍で、完全に避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 とはいえ、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
他の多くの企業の収益が減少しているのに比べ、ツリーハウス・フーズの収益成長はプラス圏にあり、最近の業績はかなり好調だ。 PERが高いのは、おそらく投資家が同社が今後も幅広い市場の逆風を他よりもうまく乗り切れると考えているからだろう。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になっているかもしれない。
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PERを正当化するためには、TreeHouse Foodsは市場を大きく上回る傑出した成長を遂げる必要がある。
昨年度の収益成長率を確認すると、同社は9.3%の価値ある増加を記録した。 しかし、直近の3年間ではEPSが全体で65%低下しており、これでは十分とは言えない。 従って、最近の利益成長は同社にとって好ましくないものであったと言える。
展望に目を転じると、同社に注目している8人のアナリストの予測では、今後3年間は年率91%の成長が見込まれる。 これは、市場全体の年率9.9%の成長予測を大幅に上回る。
これを考慮すると、ツリーハウス・フーズのPERが他社を上回っているのも理解できる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
ツリーハウス・フーズのPERから何を学ぶか?
株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣ると言われているが、強力な景況感指標となり得る。
ツリーハウス・フーズが高いPERを維持しているのは、予想される成長率がより広い市場よりも高いという強みがあるからだ。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERの引き下げを正当化できるほど大きくないと感じている。 こうした状況に変化がない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。
例えば、 ツリーハウス・フーズには2つの警告サイン (と、 私たちを少し不安にさせる1つ)がある。
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