T.ロウ・プライス・グループ・インク(NASDAQ:TROW)の株価収益率(PER)13.1倍は、約半数の企業がPER19倍を超え、PER35倍超もザラにある米国市場に比べれば、今は買いのように見えるかもしれない。 とはいえ、PERの引き下げに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。
T.ロウ・プライス・グループは、他の多くの企業が業績を後退させている中、最近確かに業績を伸ばしている。 PERが低いのは、投資家が同社の収益が他の企業のようにすぐに落ち込むと考えているため、という可能性もある。 この会社が好きなら、そうでないことを望み、人気がないうちに株を手に入れる可能性がある。
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T.ロウ・プライス・グループのようなPERが妥当とみなされるためには、企業は市場をアンダーパフォームしなければならないという前提があります。
昨年度の収益成長率を見てみると、同社は26%増という驚異的な伸びを記録している。 このような力強い最近の成長にもかかわらず、3年間のEPSは全体で34%縮小しており、もどかしいことに、まだ追いつくのに苦労している。 従って、株主は中期的な利益成長率に暗澹たる気持ちになったことだろう。
現在、同社を担当している10人のアナリストによると、今後3年間のEPSは年率3.5%上昇すると予想されている。 市場は年率11%の成長を予測しているため、同社は業績が弱含みとなる。
このことを考えれば、T.ロウ・プライス・グループのPERが他社の大半を下回っているのも理解できる。 どうやら多くの株主は、同社があまり豊かでない将来を見据えている可能性がある中、持ち続けることに抵抗があるようだ。
要点
株価収益率(PER)の威力は、主にバリュエーションとしてではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測るためのものである。
T.ロウ・プライス・グループが低PERを維持しているのは、予想成長率が予想通り市場全体より低いという弱点があるからだ。 現段階では、投資家は収益改善の可能性がPERの上昇を正当化できるほど大きくないと感じている。 このような状況では、近い将来に株価が大きく上昇するとは考えにくい。
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