Stock Analysis

カーライル・グループ(NASDAQ:CG)のP/Sに欠ける信頼性

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NasdaqGS:CG

米国のキャピタルマーケッツ業界の半数近くがPER(株価収益率)3.3倍を下回っている中、カーライル・グループ (NASDAQ:CG)のPER4.4倍は、避けるべき銘柄と言えるかもしれない。 とはいえ、P/Sが高いことに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。

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NasdaqGS:CGの売上高株価比と業界との比較 2025年1月29日

カーライル・グループのP/Sは株主にとって何を意味するのか?

カーライル・グループは最近、他の企業よりも収益を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 好調な収益が続くと多くの人が期待しているようで、P/Sが上昇している。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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カーライル・グループの収益成長は十分か?

カーライル・グループのような高いP/Sを本当に安心して見ることができるのは、会社の成長が業界を凌駕する軌道に乗っている時だけだ。

昨年度の収益成長率を見てみると、同社は105%という驚異的な伸びを記録している。 しかし、3年間の売上高が42%減少したため、追いつくのに苦労している。 従って、株主は中期的な収益成長率に暗澹たる気持ちになったことだろう。

12人のアナリストの予測では、今後3年間は年率3.8%の成長が見込まれる。 業界では年率7.5%の成長が予測されているため、同社は減収となる。

カーライル・グループが業界より高いP/Sで取引されていることが気になる。 投資家の多くは同社の事業見通しの好転を期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していないようだ。 このレベルの収益成長はいずれ株価に重くのしかかる可能性が高いため、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。

カーライル・グループのPERは投資家にとって何を意味するのか?

PERの威力はバリュエーションではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測ることにある。

カーライル・グループの収益予測があまり芳しくないことを考えると、これほど高いPERで取引されているのは驚きだ。 予測される将来の収益がこのようなポジティブなセンチメントを長く支えるとは思えないため、現時点では高いP/Sを快く思っていない。 このような価格水準では、投資家は慎重であるべきだ。

加えて、カーライル・グループについて我々が発見した4つの警告サイン(不快にさせる2つを含む)についても学ぶべきである。

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