株式分析

日本コンセプト(東証:9386)の4つの指標は、負債を適切に活用していることを示している。

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Source: Shutterstock

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 つまり、賢い投資家は、企業のリスクを評価する際、負債(通常は倒産に関与する)が非常に重要な要素であることを知っているようだ。 他の多くの企業と同様、日本コンセプト(東証:9386)も負債を利用している。 しかし、株主は負債の使用を心配すべきなのだろうか?

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借金はいつ問題になるのか?

一般的に言って、負債が本当に問題になるのは、企業が増資や自社のキャッシュフローで簡単に返済できなくなったときだけだ。 事態が本当に悪化した場合、貸し手はビジネスをコントロールすることができる。 しかし、より頻繁に発生する(しかし、それでもコストがかかる)事態は、バランスシートを補強するためだけに、企業がバーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、負債もビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となり得る。 企業の負債水準を検討する際には、まず現金と負債を合わせて考える必要がある。

日本コンセプトの負債額は?

日本コンセプトの負債額は、2024年12月時点で16.8億円と、1年前の21.1億円から減少している。 しかし、それを相殺する107億円のキャッシュがあり、90.7億円のネットキャッシュがあることになる。

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東証:9386 負債資本比率の推移 2025年4月6日

日本コンセプトのバランスシートの健全性は?

直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が37.7億円、それ以降に返済期限が到来する負債が43.1億円ある。 一方、現金は107億円、12ヶ月以内に弁済期が到来する債権は26.3億円ある。 つまり、流動資産は負債総額より53億円多い

この黒字は、日本コンセプトが安全かつ保守的な方法で負債を活用していることを示唆している。 また、純資産が豊富なため、借入先との間で問題が生じる可能性は低い。 簡潔に言えば、日本コンセプトはネットキャッシュを誇っており、負債負担が大きくないと言ってよい!

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一方、日本コンセプトのEBITは昨年1年間で14%減少した。 このまま減益が続けば、同社は窮地に陥る可能性がある。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、日本コンセプトが今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

なぜなら、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 日本コンセプトの貸借対照表にはネット・キャッシュがあるが、利払い前・税引き前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間、日本コンセプトのフリーキャッシュフローはEBITの85%に達し、予想以上に堅調だった。 このことは、負債を返済することが望ましい場合、日本コンセプトにとって有利なポジションとなる。

まとめ

有利子負債を懸念する投資家の意見には共感するが、日本コンセプトのネットキャッシュは90億7,000万円あり、流動資産は負債を上回っていることを念頭に置くべきである。 また、フリーキャッシュフローは19億円で、EBITの85%を占めている。 従って、日本コンセプトの負債使途がリスキーだとは思わない。 株主にとってもう一つの利点は、配当金が支払われることだ。配当金を受け取るのが好きなら、日本コンセプトの配当履歴をチェックしよう!

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.

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