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東洋埠頭 (東証:9351) 好調な利益は、いくつかの根本的な問題を覆い隠しているかもしれない

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TSE:9351

東洋埠頭(東証:9351)の直近の好決算は、株価を大きく動かすには至らなかった。 これは、投資家が法定利益の枠を超え、目に見えるものを気にしているためだと思われる。

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東証:9351 2024年11月26日の業績と売上高の推移

異常項目は利益にどう影響するか?

東洋埠頭の業績を正しく理解するためには、特殊要因による利益406百万円を考慮する必要がある。 増益は好ましいが、特殊要因が大きく寄与している場合は少し慎重になる傾向がある。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年に異常項目が利益を押し上げたとしても、翌年は同じことが繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのである。 2024年9月期の利益に対して、東洋埠頭の特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 他の条件が同じであれば、これは法定利益を基礎的収益力の目安としては不十分なものにする可能性が高い。

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東洋埠頭の利益について

前述したように、東洋埠頭の業績は、特別損益が大きくプラスであるため、根本的な収益性を示すものではないと考える。 その結果、東洋埠頭の基礎収益力は法定利益を下回っている可能性が高いと考える。 良いニュースは、昨年度の一株当たり利益が20%増加したことである。 結局のところ、企業を正しく理解したければ、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 つまり、業績の質も重要だが、現時点で東洋埠頭・倉庫が直面しているリスクを考慮することも同様に重要なのだ。 例えば、東洋埠頭には、分析を進める前に注意を払うべき5つの警告サイン(2つはちょっと不愉快!)があることが分かった。

このノートでは、東洋埠頭の利益の本質に光を当てる一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、些細なことに心を集中させることができるのであれば、もっと多くの発見があるはずだ。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 少し調べる必要があるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業の 無料 コレクションや インサイダー保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。