Stock Analysis

IPS社(東証:4390)の株価が25%急落、業績が逆風に

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TSE:4390

IPS(東証:4390)の株価は先月、25%もの大幅下落を記録し、非常に悪い結果となっている。 過去12ヶ月間すでに保有していた株主は、報われるどころか、現在23%の株価下落に甘んじている。

日本の企業の半数近くがPER14倍以上であり、PER21倍以上も珍しくないからだ。 しかし、PERが低いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。

IPSはここ最近、他社を凌駕する収益成長で、比較的好調に推移している。 PERが低いのは、投資家がこの好調な業績が今後あまり期待できないかもしれないと考えているため、という可能性もある。 そうでないなら、既存株主は今後の株価の方向性についてかなり楽観的になる理由がある。

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東証:4390 株価収益率 vs 業界 2024年8月5日
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IPSの成長トレンドは?

IPSのような低いPERが本当に安心できるのは、会社の成長が市場に遅れをとる軌道にあるときだけだ。

振り返ってみると、昨年はIPSの収益が22%も増加した。 最近の好調な業績は、過去3年間でEPSを83%成長させたことを意味する。 従って、最近の利益成長は同社にとって素晴らしいものであったと言える。

同社を担当している唯一のアナリストによれば、今後3年間のEPSは毎年7.0%ずつ上昇すると予想されている。 これは、市場全体の年率9.6%の成長予測より大幅に低い。

このことを考えれば、IPSのPERが他社の大半を下回っているのも理解できる。 どうやら多くの株主は、同社があまり豊かでない将来を見据える可能性がある中、持ち続けることに抵抗があったようだ。

IPSのPERから何を学ぶか?

IPSの株価が軟化していることは、PERがかなり低い水準にあることを意味する。 一般的に、私たちは株価収益率を、市場が企業の全体的な健全性についてどう考えているかを知るために使用することに限定することを好む。

IPSが低PERを維持しているのは、予想成長率が市場予想より低いという弱点があるからだ。 今のところ、株主は将来の業績がおそらく嬉しいサプライズをもたらさないことを認め、低PERを受け入れている。 このような状況では、近い将来に株価が大きく上昇することは難しい。

とはいえ、IPSは投資分析で4つの警告サインを示しており、そのうちの1つは無視できない。

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