ハワード・マークスは、株価の変動を心配するよりも、『恒久的な損失の可能性こそ、私が心配するリスクであり、私が知っている実践的な投資家は皆、心配している』と言った。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 他の多くの企業と同様、岡本硝子株式会社(東証:7746)もそうである。(東証:7746)は負債を利用している。 しかし、この負債は株主にとって懸念事項なのだろうか?
負債はいつ問題になるのか?
借入金は、新たな資本またはフリー・キャッシュ・フローで返済することが困難になるまで、事業を支援する。 最終的に、会社が負債返済の法的義務を果たすことができなければ、株主は何も手にすることができない。 しかし、より一般的な(それでも痛みを伴う)シナリオは、低い価格で新たな株式資本を調達しなければならず、その結果、株主が恒久的に希薄化することである。 しかし、希薄化に取って代わることで、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、負債は非常に優れた手段となり得る。 企業の負債の利用について考えるとき、我々はまず現金と負債を一緒に見る。
岡本硝子の負債とは?
下の画像をクリックすると詳細が見られるが、2023年12月時点の有利子負債は53.0億円で、1年後の46.0億円から増加している。 ただし、手元資金が15.0億円あるため、純有利子負債は38.0億円程度と少ない。
岡本硝子の負債
最新の貸借対照表を見ると、1年以内に期限の到来する負債が23.1億円、それ以 降に期限の到来する負債が41.5億円ある。 一方、現金は15.0億円、12カ月以内に回収期限の到来する債権は10.7億円である。 つまり、現金と期近債権を合わせると38億9,000万円の負債がある。
この不足額が同社の時価総額34.0億円を上回っていることを考えると、貸借対照表を注意深く見直したくなるのも無理はない。 同社がバランスシートを早急に一掃しなければならないシナリオでは、株主は大幅な希薄化を被る可能性が高いと思われる。 貸借対照表は、負債を分析する際に注目すべき分野であることは明らかだ。 しかし、バランスシートが将来どのように維持されるかを左右するのは、岡本硝子の収益である。 従って、負債を検討する際には、収益動向を見る価値があることは間違いない。インタラクティブなスナップショットはこちら。
12ヶ月間で、岡本硝子はEBITレベルで赤字となり、売上高は41億円と22%減少した。 これは控えめに言っても不安である。
危険信号
岡本硝子の売上高は過去12ヶ月で減少しただけでなく、税引前利益(EBIT)もマイナスとなった。 具体的には、EBITは1億1,000万円の損失となった。 多額の負債と合わせて考えると、同社には特に自信が持てない。 同社に興味を持つには、早急な経営改善が必要だろう。 昨年度のフリー・キャッシュ・フローが3億4,600万円のマイナスとなったからだ。 つまり、この銘柄はリスクが高いと考えるに十分だ。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 そのため、 岡本硝子について我々が発見した 4つの警告サイン (我々とあまり相性が良くない1つを含む)について学ぶべきである。
もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。
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