株式分析

トプコン (TSE:7732) の株価32%急落をまだ懸念しない理由

TSE:7732
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トプコン・コーポレーション(東証:7732)の株価は先月、32%もの大幅下落を記録し、非常に悪い結果となっている。 過去12ヶ月間すでに保有していた株主は、報われるどころか、現在24%の株価下落に甘んじている。

トプコンの株価収益率(PER)は31.4倍だが、PER13倍以下の企業が半数を占め、PER9倍割れもザラにある日本市場と比べれば、今はまだ売り優勢に見えるかもしれない。 とはいえ、この高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。

トプコンは、平均してある程度の成長を遂げている他社と比較すると、収益が減少しているため、最近うまくトラッキングできていない。 業績が大幅に回復すると予想する向きが多いため、PERの暴落を防いでいるのかもしれない。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:7732 株価収益率 vs 業界 2024年8月6日
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成長指標は高PERについて何を語っているか?

PERを正当化するためには、トプコンは市場を大きく上回る優れた成長を遂げる必要がある。

振り返ってみると、昨年は同社の最終利益が53%減少するという悔しい結果となった。 つまり、EPSは過去3年間で合計37%減少しており、長期的にも収益が悪化している。 従って、株主は中期的な利益成長率に暗雲を感じたことだろう。

現在、同社を担当している7人のアナリストによれば、今後3年間のEPSは年率51%上昇すると予想されている。 これは、市場全体の年間成長率9.6%を大幅に上回る。

これを考慮すれば、トプコンのPERが他社を上回っているのも理解できる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。

トプコンのPERの結論

トプコンのPERは、これほど強い値下がりの後でも、他の市場を大きく上回っている。 株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標として劣ると言われているが、強力な景況感指標となり得る。

トプコンが高いPERを維持しているのは、予想される成長率が他の市場よりも高いためである。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERの引き下げを正当化できるほど大きくないと感じている。 こうした状況に変化がない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。

とはいえ、トプコンは当社の投資分析で4つの警告サインを示しており、そのうちの2つは少々不愉快なものであることに留意されたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.