Stock Analysis

島津製作所(東証:7701)の第3四半期決算についてアナリストが見解を発表

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TSE:7701

先週末、島津製作所(東証:7701)の第3四半期決算が発表された。この1週間の株価は8.1%安の4,156円だった。 島津製作所は1,330億円の売上高を計上し、アナリスト予想とほぼ一致したが、1株当たり利益(EPS)は50.56円で、アナリスト予想を2.7%上回った。 決算は投資家にとって重要な時期である。企業の業績を把握し、アナリストの来期予想を調べ、企業に対するセンチメントに変化があるかどうかを確認することができるからだ。 そこで、決算後の最新予想を集め、予想が示唆する来年の業績を確認した。

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東証:7701 2025年2月7日の業績と収益の伸び

今回の決算を考慮し、島津製作所のアナリスト12名による現在のコンセンサスは、2026年の売上高5,656億円となっている。これは過去12ヶ月間の売上高を6.6%上回るものである。 一株当たり法定利益は15%増の214円と予想されている。 このレポートに至るまで、アナリストは2026年の売上高を5,646億円、一株当たり利益(EPS)を215円と予想していた。 つまり、アナリストの予想は更新されたものの、今回の決算を受けて事業への期待に大きな変化がないことは明らかだ。

コンセンサス目標株価が5,209円とほぼ横ばいであることも驚きではない。 コンセンサス・ターゲットは事実上アナリストの目標株価の平均だからだ。しかし、コンセンサス・ターゲットは事実上アナリストの目標株価の平均であるため、一つの目標株価に固執するのは賢明ではない。 島津製作所については、最も強気なアナリストが1株当たり6,100円、最も弱気なアナリストが1株当たり3,900円と、評価が分かれている。 このように、島津製作所の将来性についてアナリストの見解は一致していないものの、予想レンジはそれなりに狭い。

より大きな視点から、これらの予測を理解する方法のひとつは、過去の業績や業界の成長予測との比較を見ることだ。 島津製作所の収益成長が大幅に鈍化することは明らかで、2026年末までの収益は年率換算で5.2%の成長が見込まれている。これは、過去5年間の成長率7.6%と比較したものである。 これを同業他社(アナリスト予測)と比較すると、同業他社は全体で年率7.3%の収益成長が見込まれている。 つまり、収益成長が鈍化すると予想される一方で、業界全体が島津製作所よりも速い成長を遂げると予想されることは明らかだ。

結論

最も明白な結論は、このところ事業の見通しに大きな変化はなく、アナリストの業績予想も以前の予想通り安定しているということだ。 幸いなことに、アナリストは収益予想も再確認しており、予想通りに推移していることを示唆している。ただし、当社のデータによると、島津製作所の収益は業界全体よりも悪化すると予想されている。 コンセンサス目標株価は5,209円で据え置かれた。

我々は、来年の業績よりも長期的な事業の見通しの方が重要であると考える。 当社では、複数の島津製作所アナリストによる2027年までの見通しを発表しており、当社のプラットフォームで無料でご覧いただけます。

また、島津製作所の取締役会、CEOの報酬、在任期間、インサイダーによる株式購入の有無についても 、こちらでご紹介しています。