京セラ株式会社(東証:6971)の株価は、半期報告書から1週間で12%安の1,506円となった。 どう考えても、かなり悪い結果のように見える。売上高999億円はアナリスト予想通りだったが、法定利益は予想を29%下回る25.61円だった。 決算は投資家にとって重要な時期である。企業の業績を把握し、アナリストの来期予想を調べ、企業に対するセンチメントが変化しているかどうかを確認できるからだ。 この結果を受けて、アナリストが業績モデルを変更したかどうかを確認するため、直近の法定予想を集めてみた。
京セラの13名のアナリストは、直近の決算を考慮し、2025年の売上高を過去12ヶ月とほぼ同水準の2.04億円と予想している。 一株当たり利益は29%増の73.59円を予想。 しかし、今回の決算が発表される前は、アナリストは2025年の売上高を2.06億円、1株当たり利益(EPS)を81.99円と予想していた。 そのため、今回の決算後、新たなEPS予想が大幅に低下したことで、センチメントが低下したことは間違いない。
目標株価のコンセンサスは1,978円で安定しており、アナリストは減益予想が当面の株価下落にはつながらないと判断しているようだ。 また、アナリストの予想レンジを見ることで、外れ値の意見が平均値とどの程度異なるかを評価することも有益であろう。 最も強気なアナリストは2,420円、最も弱気なアナリストは1,600円と、京セラに対する認識はまちまちである。 これは、予想にまだ若干の多様性があることを示しているが、アナリストがこの銘柄を成功か失敗かのように完全に二分しているわけではないようだ。
より大きな視点で見ると、これらの予測を理解する方法のひとつは、過去の実績と業界の成長予測との対比を見ることである。 京セラの収益成長が大幅に鈍化することは明らかで、2025年末までの収益は年率換算で2.3%の成長が見込まれる。これは、過去5年間の成長率6.8%と比較したものである。 これを同業他社(アナリスト予測)と比較すると、同業他社は全体で年率7.3%の収益成長が見込まれている。 つまり、収益の伸びは鈍化すると予想されるものの、業界全体では京セラよりも速い成長が見込まれていることは明らかだ。
ボトムライン
最大の懸念は、アナリストが一株当たり利益予想を引き下げたことで、京セラには逆風が待ち受けている可能性を示唆している。 プラス面としては、売上高予想に大きな変更はなかった。 コンセンサス目標株価に実質的な変更はなく、これは事業の本質的価値が最新の予想で大きな変化を受けなかったことを示唆している。
このことを念頭に置いても、投資家が考慮すべきは事業の長期的な軌道の方がはるかに重要であると我々は考えている。 Simply Wall Stでは、2027年までの京セラに関するアナリストの予測をすべて掲載しています。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.