Stock Analysis

EIZO(東証:6737)の問題は低収益にとどまらない

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TSE:6737

先週のEIZO株式会社(東証:6737)の冴えない決算発表は、株価を沈めるものではなかった。 当社の分析によれば、軟調な利益数字とともに、投資家は数字の根底にある他のいくつかの弱点に気づくべきだという。

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東証:6737 2024年5月21日の業績と収益履歴

異常項目は利益にどのように影響するか?

重要なのは、EIZO の利益が昨年より 16 億円増加していることだ。 一般的に増益は楽観的であることは否定できないが、持続可能な利益であることが望ましい。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年の特別項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多い。 そしてそれは、これらの増益要因が「異常」と表現されることから予想される通りである。 EIZOは、2024年3月期までの利益に対して、特別損益がかなり大きく寄与している。 他のすべての条件が同じであれば、これは法定利益を基礎的な収益力を示す悪いガイドにする効果があると思われる。

そうなると、アナリストが将来の収益性をどう予測しているのかが気になるところだ。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

EIZOの利益パフォーマンスに関する我々の見解

前述したように、EIZOの業績は、重要な特別損益があるため、根本的な収益性を示すには不十分であると考える。 そのため、EIZO の法定利益は、EIZO の基礎的な収益力を示す悪い指針であり、投資家にEIZO に対する過剰なポジティブな印象を与える可能性があると考える。 さらに悪いニュースとして、同社の1株当たり利益は前期に減少している。 本稿の目的は、会社の潜在能力を反映する法定利益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 銘柄を分析する際には、関連するリスクに注意する価値があることを覚えておいてほしい。 シンプリー・ウォールストリートでは、EIZOに1つの警告サインを発見した。

今日は、EIZOの利益の本質をよりよく理解するために、1つのデータにズームインした。 しかし、もしあなたが瑣末なことに意識を集中させることができるのであれば、もっと多くの発見があるはずだ。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 少し手間がかかるかもしれないが、自己資本利益率が高い企業を集めたフリー・ コレクションや インサイダー保有が多い銘柄リストが役に立つかもしれない。