ハワード・マークスは、株価のボラティリティを心配するよりも、『恒久的な損失の可能性こそ、私が心配するリスクである......そして、私が知っている実践的な投資家は皆心配する』と言った。 つまり、ある銘柄のリスクの高さを考えるときに、負債を考慮する必要があるのは明らかかもしれない。 アスタリスク社(TSE:6522)の貸借対照表には負債がある。 しかし、この負債は株主にとって懸念材料なのだろうか?
負債はいつ危険なのか?
一般的に言って、負債が本当に問題になるのは、企業が資本調達や自身のキャッシュフローで簡単に返済できなくなった時だけである。 事態が本当に悪化した場合、貸し手は事業をコントロールすることができる。 しかし、より一般的な(しかし、まだ高価な)状況は、企業が単に負債を制御するために安い株価で株主を希釈化しなければならない場合である。 とはいえ、最も一般的な状況は、企業が負債を合理的に管理し、自社に有利になるようにすることである。 企業の負債レベルを検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。
アスタリスクの負債とは?
下の画像をクリックすると詳細が表示されるが、2024年5月時点のアスタリスクの有利子負債は7億5,900万円で、1年後の5億円から増加している。 一方、現金は3億9,200万円あり、純有利子負債は約3億6,700万円となっている。
アスタリスクのバランスシートの強さは?
直近の貸借対照表を拡大すると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が10億2,000万円、それ以降に返済期限が到来する負債が7,700万円となっている。 一方、現金は3億9,200万円、12カ月以内に回収期限の到来する債権は3億6,500万円となっている。 つまり、負債は現金と短期債権の合計より3億4,200万円多い。
上場しているアスタリスクの株式価値は38.1億円なので、この程度の負債が大きな脅威になるとは考えにくい。 とはいえ、同社のバランスシートが悪い方向に変化しないよう、監視を続ける必要があることは明らかだ。 債務残高を分析する場合、バランスシートは明らかな出発点である。 しかし、バランスシートが将来どのように維持されるかを左右するのはアスタリスクの収益である。 そのため、負債を検討する際には、間違いなく収益動向を見る価値がある。インタラクティブなスナップショットはこちら。
昨年度、アスタリスクは金利・税引き前損失を計上し、売上高は9.5%減の16億円となった。 これは我々が望むところではない。
注意事項
重要なのは、アスタリスクは昨年、金利税引前利益(EBIT)が赤字だったことだ。 実際、EBITレベルでは2億7800万円の損失であった。 上記の負債を考慮すると、アスタリスクがこれほど多くの負債を抱える必要性はあまり感じられない。 率直に言って、バランスシートは、時間と共に改善される可能性はあるものの、マッチ・フィットには程遠いと考える。 また、過去1年間のフリーキャッシュフローが5億4,900万円のマイナスとなったことも警戒すべき点である。 つまり、この銘柄は非常にリスキーだと考えている。 負債についてバランスシートから学ぶことが多いのは間違いない。 しかし、投資リスクのすべてが貸借対照表にあるわけではない。 こうしたリスクを見つけるのは難しい。 アスタリスクの4つの警告サイン ( うち 3つはちょっと気になる!)は、どの企業にもある。
それでもなお、堅固なバランスシートを持つ急成長企業に興味があるのであれば、当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。
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