株式分析

デクセリアルズ(東証:4980)はかなり健全なバランスシートを持っている

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バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンド・マネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本が永久に失われるかどうかだ』と言って、そのことを強調していない。 だから、ある銘柄のリスクの高さを考えるときに、負債を考慮する必要があるのは明らかかもしれない。 他の多くの企業と同様に、デクセリアルズ株式会社(東証:4980)は負債を利用している。 しかし、この負債は株主にとって懸念材料なのだろうか?

負債が危険な場合とは?

借金は企業の成長を助けるツールだが、もし企業が貸し手に返済する能力がなければ、その企業は貸し手の言いなりになってしまう。 最悪の場合、債権者への支払いができなくなった企業は倒産する可能性がある。 そのようなケースはあまり多くはないが、負債を抱えた企業が、貸し手から苦しい価格での資本調達を強いられ、株主を恒久的に希薄化させるケースはよく見られる。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用する企業も数多くあり、そのような企業には悪影響はない。 企業がどの程度の負債を使用しているかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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デクセリアルズの負債額は?

下のグラフをクリックすると詳細が見られるが、デクセリアルズの2023年12月時点の有利子負債は220億円で、前年とほぼ同じである。 一方、現金は340億円あり、ネットキャッシュは118億円ある。

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東証:4980 有利子負債比率の推移 2024年3月14日

デクセリアルズのバランスシートの強さは?

最新の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が279億円、それ以降に返済期限が到来する負債が222億円ある。 一方、現金は340億円、12ヶ月以内に回収期限の到来する債権は209億円である。 つまり、流動資産は負債総額より48億6,000万円多い

デクセリアルズの規模を考慮すると、流動資産と負債総額のバランスはとれているようだ。 つまり、3,388億円の同社がキャッシュ不足に陥っている可能性は低いが、バランスシートを注視する価値はある。 簡潔に言えば、デクセリアルズはネットキャッシュを誇っており、負債が多いとは言えない!

一方、デクセリアルズのEBITは昨年1年間で16%減少した。 このまま減益が続けば、同社は窮地に陥る可能性がある。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、デクセリアルズが長期的にバランスシートを強化できるかどうかは、最終的には事業の将来的な収益性によって決まる。 もしあなたが将来に注目しているのであれば、アナリストの利益予測を示したこの無料レポートをご覧いただきたい。

最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 デクセリアルズの貸借対照表にはネットキャッシュがあるが、金利・税引前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間で、デクセリアルズのフリーキャッシュフローはEBITの44%で、予想より少なかった。 負債を返済することを考えると、これは素晴らしいことではない。

まとめ

デクセリアルズには118億円のネットキャッシュがあり、バランスシートも良好である。 従って、デクセリアルズの負債使途に問題はない。 デクセリアルズの負債残高を分析する場合、バランスシートを見るのは当然である。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 その一例がデクセリアルズだ: デクセリアルズの注意すべき2つの兆候 を発見した。

もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.