株式分析

BIPROGY (東証:8056)は負債を容易に管理できると考える

バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンドマネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本が永久に失われるかどうかだ』と言っている。 つまり、賢い投資家は、企業の危険性を評価する際、負債(通常倒産に関与する)が非常に重要な要素であることを知っているようだ。 ビプロジー・インク(東証:8056)は、事業において負債を利用していることがわかる。 しかし本当の問題は、この負債が会社を危険なものにしているかどうかだ。

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借金はいつ危険なのか?

一般的に言って、負債が現実的な問題となるのは、企業が資本を調達するか、自らのキャッシュフローで簡単に返済できなくなった時だけである。 資本主義の一部とは、失敗した企業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスである。 しかし、より一般的な(それでも痛みを伴う)シナリオは、低価格で新たな株式資本を調達し、株主を恒久的に希薄化させることである。 もちろん、負債の利点は、それがしばしば安価な資本を意味することであり、特に企業の希薄化を高い収益率で再投資する能力に置き換えた場合である。 企業がどの程度の負債を使用するかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

BIPROGYの負債とは?

下記の通り、BIPROGYの2025年6月時点の有利子負債は186億円で、前年とほぼ同じである。グラフをクリックすると詳細が表示される。 しかし、それを相殺する687億円のキャッシュがあり、501億円のネットキャッシュがあることになる。

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東証:8056 負債資本比率の推移 2025年10月10日

BIPROGYのバランスシートの健全性は?

貸借対照表の最新データを拡大すると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が1,089億円、それ以降に返済期限が到来する負債が356億円ある。 一方、現金は687億円、12カ月以内に回収期限の到来する債権は604億円である。 つまり、現金と短期債権を合計すると153億円の負債がある。

BIPROGYの時価総額が5,975億円であることを考えると、これらの負債が大きな脅威になるとは考えにくい。 しかし、十分な負債があるため、今後もバランスシートを注視していくことを推奨する。 特筆すべき負債がある一方で、BIPROGY は負債よりも現金の方が多いため、負債を安全に管理できると確信している。

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また、BIPROGYが昨年EBITを10%成長させ、負債の負担をより簡単にしたことも温かく見守っている。 負債水準を分析する際、バランスシートは当然の手始めである。 しかし、今後BIPROGYが健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 BIPROGYの貸借対照表にはネットキャッシュがあるが、利払い前税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値はある。 直近の3年間で、BIPROGYはEBITの70%に相当するフリーキャッシュフローを記録している。 このフリー・キャッシュ・フローにより、同社は、適切な場合に負債を返済するのに適した立場にある。

まとめ

企業の負債総額を見ることは常に賢明であるが、ビプロジーのネットキャッシュが501億円あることは非常に心強い。 また、フリー・キャッシュ・フローが390億円と、EBITの70%を占めていることも印象的であった。 従って、BIPROGYの負債使途がリスキーだとは思わない。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、BIPROGYに投資する前に注意すべき警告を1つ発見した。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.