Stock Analysis

株式会社アクセス(東証:4813) 株価は26%下落したが、成長率や価格では業界に遅れをとっていない

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TSE:4813

株式会社アクセス(東証:4813)の株主は、株価が今月26%下落し、前期の好業績を帳消しにするような大荒れとなったことを喜ばないだろう。 大局的に見れば、この不調の後でも株価は昨年1年間で71%上昇している。

日本のソフトウェア業界の半数近くがP/Sレシオ2.1倍以下であることを考えれば、アクセスは2.7倍の株価では研究する価値のない銘柄だと思われても仕方がないだろう。 ただし、P/S がこれほど高いのには何か理由があるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。

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東証:4813 株価収益率 vs 業界 2024年10月17日

アクセスの最近の業績は?

アクセスが昨年達成した収益成長は、ほとんどの企業にとって許容範囲を超えているだろう。 この立派な収益実績が、今後一定期間、ほとんどの他社を打ち負かすと多くの人が予想し、投資家の株価上昇意欲を高めているのかもしれない。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になっているかもしれない。

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収益成長指標は高いP/Sについて何を語っているか?

アクセスのようなP/Sレシオが妥当とみなされるためには、企業が業界をアウトパフォームしなければならないという前提がある。

まず振り返ってみると、同社は昨年22%という目覚ましい収益成長を遂げた。 嬉しいことに、直近12ヵ月の成長により、売上高は3年前と比較して合計で114%増加している。 つまり、その間に同社が収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしたことを確認することから始めることができる。

今後12カ月間の成長率が12%にとどまると予測されている業界と比較すると、最近の中期的な年率換算の収益実績から、同社の勢いはより強い。

このような情報から、アクセスが業界と比べて高いP/Sで取引されている理由がわかる。 おそらく株主は、今後も業界を出し抜くと思われるものを手放したくないのだろう。

最終結論

最近の株価低迷にもかかわらず、アクセスのP/Sは同業他社より高いままである。 一般的に、投資判断の際に株価売上高比率を深読みしすぎないよう注意したいが、他の市場参加者がその企業についてどう考えているかについては、株価売上高比率から多くを読み取ることができる。

アクセスが高いPERを維持しているのは、最近の3年間の成長率が予想通り業界予測を上回っているためだ。 現段階では、投資家は将来の継続的な収益成長の可能性が、高めのP/Sを正当化するのに十分大きいと感じている。 最近の中期的な状況が変化しない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。

他にもリスクがあることをお忘れなく。例えば、 アクセスには注意すべき警告サインが1つ ある。

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