株式分析

投資家はサイボウズ(東証:4776)の業績に安心してはならない

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サイボウズ株式会社(東証:4776 )の株価は、先ごろ発表された好決算を受けて堅調に推移している。 しかし、株主は数字に含まれる気になる詳細を見逃している可能性があると考える。

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東証:4776 2024年8月20日の業績と収益の歴史

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財務オタクなら既にご存知だろうが、キャッシュフローからの発生比率は、企業のフリーキャッシュフロー(FCF)が利益とどの程度一致しているかを評価するための重要な指標である。 発生比率は、ある期間の利益からFCFを差し引き、その結果をその期間の企業の平均営業資産で割ったものである。 キャッシュフローからの発生比率を「FCF以外の利益比率」と考えることもできる。

その結果、発生比率がマイナスであれば企業にとってプラスとなり、プラスであればマイナスとなる。 非現金利益が一定水準にあることを示す発生主義比率がプラスであることは問題ないが、発生主義比率が高いことは、紙の利益がキャッシュフローに見合わないことを示すため、間違いなく悪いことである。 LewellenとResutekによる2014年の論文を引用すると、「発生要因が高い企業は、将来的に収益性が低くなる傾向がある」。

サイボウズの2024年6月期の発生主義比率は0.35である。 従って、同社のフリー・キャッシュフローは法定利益を大幅に下回っており、利益という数字が本当に有用なのか疑問が残る。 サイボウズのフリーキャッシュフローは5億6,700万円で、報告されている利益26億3,000万円を大きく下回っている。 サイボウズのフリー・キャッシュ・フローは昨年より減少しているが、フリー・キャッシュ・フローは会計上の利益より変動が大きいことが多いため、来年は回復する可能性がある。

しかし、フリー・キャッシュ・フローは会計上の利益よりも変動が大きいことが多いため、来期は回復する可能性がある。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を示すインタラクティブなグラフを見ることができる。

サイボウズの利益パフォーマンスに関する当社の見解

上述したように、サイボウズの収益はフリーキャッシュフローに支えられていないと考える。 その結果、サイボウズの基礎的収益力は法定利益を下回っている可能性が高いと考える。 しかし、少なくとも昨年度のEPS成長率が74%であったことは、投資家にとって慰めになるだろう。 結局のところ、サイボウズを正しく理解するには、上記の要素以外も考慮する必要がある。 サイボウズをより深く理解したいのであれば、現在サイボウズがどのようなリスクに直面しているのかを調べる必要がある。 分析の結果、サイボウズには2つの危険な兆候があることがわかった。

今日は、サイボウズの利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータにズームインしてみた。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、常に多くの発見がある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人も多いし、インサイダーが買っている銘柄を探す「フォロー・ザ・マネー」が好きな人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.