サイボウズ株式会社(東証:4776)の株価は、不安定な時期を経て31%上昇し、実に印象的な1ヶ月を過ごした。 すべての株主が歓喜に沸いているわけではないだろう。というのも、株価は過去12ヶ月で18%下落しており、非常にがっかりしているからだ。
日本の企業の半分近くが株価収益率(PER)14倍以下であることを考えると、これほど株価が急騰した後、PER38.5倍のサイボウズは完全に避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 とはいえ、この高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。
最近のサイボウズは、他の企業よりも収益が急速に伸びており、有利な状況にある。 PERが高いのは、この好業績が続くと投資家が考えているからだろう。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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サイボウズのようにPERが高くて安心できるのは、会社の成長が市場を圧倒する勢いのときだけだ。
まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を225%という驚異的な成長を遂げた。 直近の3年間でも、短期的な業績も手伝って、EPSは全体で74%増という素晴らしい伸びを見せている。 従って、株主はこうした中期的な利益成長率を歓迎したことだろう。
今後の見通しに目を向けると、来年は収益が減少し、同社をウォッチしている唯一のアナリストの予想では12%の減益になる。 他の市場が9.9%成長すると予想されている中で、これはあまり良いことではない。
サイボウズが市場より高いPERで取引されているのは、このような情報によるものだ。 サイボウズの投資家の多くは、アナリストの悲観論を否定し、いくら株価が上がっても手放そうとしていないようだ。 大胆な投資家だけが、この株価が持続可能であると考えるだろう。なぜなら、このような収益低下はいずれ株価に重くのしかかる可能性が高いからだ。
サイボウズのPERから何がわかるか?
サイボウズのPERは、ここ1ヶ月の株価と同様に高水準で推移している。 株価収益率だけで株を売るべきかどうかを判断するのは賢明とは言えないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなる。
サイボウズは現在、減益が予想される企業としては予想をはるかに上回るPERで取引されていることが分かった。 業績が後退し、見通しが悪くなると、株価が下落し、高いPERが引き下げられるリスクがある。 こうした状況が著しく改善されない限り、この株価を妥当なものと認めるのは非常に難しい。
他にもリスクがあることを忘れてはならない。例えば、 サイボウズの注意すべき兆候を1つ 挙げてみた。
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