昭和システムエンジニアリング(東証:4752)の株価収益率(PER)10.1倍は、約半数の企業がPER14倍以上、さらにはPER22倍以上の企業も少なくない日本市場と比較すると、今が買いのように見えるかもしれない。 とはいえ、PERの引き下げに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。
一例として、昭和システムエンジニアリングの業績はここ1年で悪化しており、理想的とは言えない。 PERが低いのは、投資家が同社が近い将来、市場全体のパフォーマンスを下回らないよう十分な努力をしないと考えているため、という可能性もある。 しかし、それが実現しないのであれば、既存株主は将来の株価の方向性について楽観的な気持ちになっているかもしれない。
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昭和システムエンジニアリングのように低いPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場に遅れを取る軌道にある時だけだ。
まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは4.2%減と期待外れで、興奮するようなものではなかった。 しかし、その前の数年間は非常に好調であったため、過去3年間のEPS成長率は合計で61%という驚異的な伸びを記録した。 従って、このまま好調を維持したいところだが、株主は中期的な利益成長率を歓迎するだろう。
今後12ヶ月の成長率が13%と予測される市場と比較すると、最近の中期的な年率換算の業績から、同社の勢いはより強い。
このような情報により、昭和システムエンジニアリングが市場より低いPERで取引されているのは奇妙である。 投資家の多くは、同社が最近の成長率を維持できると確信していないようだ。
昭和システムエンジニアリングのPERの結論
株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標となり得る。
昭和システムエンジニアリングの直近3年間の成長率は市場予想よりも高いため、現在のPERは予想よりもかなり低い。 市場予測を上回る高成長を伴う好業績が確認された場合、潜在的なリスクがPERを大きく押し下げている可能性がある。 少なくとも、最近の中期的な収益トレンドが続けば、価格変動リスクは非常に低いと思われるが、投資家は将来の収益が大きく変動する可能性があると考えているようだ。
また、昭和システムエンジニアリングの注意すべき兆候を1つ発見したことも注目に値する。
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