株式分析

インフォネット(東証:4444)は危険な投資か?

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Source: Shutterstock

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債が多すぎると企業は沈没してしまうからだ。 重要なのは、インフォネット株式会社(東証:4444)は負債を抱えているということだ。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。

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負債がもたらすリスクとは?

借金はビジネスの成長を助けるツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 事態が本当に悪化すれば、貸し手はビジネスをコントロールすることができる。 このような事態はあまり一般的ではありませんが、負債を抱えた企業が、貸し手から窮迫した価格での資本調達を余儀なくされ、株主を恒久的に希薄化させるケースはよく見られます。 しかし、希薄化に取って代わることで、負債は、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、非常に優れた手段となり得る。 企業がどの程度の負債を使用しているかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることです。

インフォネットの純負債とは?

2024年12月末の有利子負債は4億7,300万円で、前年同期の2億3,200万円から増加した。詳細は画像をクリック。 しかし、貸借対照表では573.0百万円の現金を保有しているため、実質的なネットキャッシュは100.0百万円となる。

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東証:4444 D/Eヒストリー 2025年4月8日

インフォネットのバランスシートの健全性は?

直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が4億 3,400万円、それ以降に返済期限が到来する負債が3億9,900万円ある。 一方、現金は5億7,300万円、1年以内に回収期限の到来する債権は3億7,200万円となっている。 つまり、流動資産は負債を1億120万円上回っている。

この短期的な流動性は、インフォネットの貸借対照表が決して肥大化し ておらず、おそらく負債を楽に返済できることを示している。 簡単に言えば、インフォネットが負債よりも現金の方が多いという事実は、負債を安全に管理できることを示唆していると言って間違いないだろう。

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インフォネットのEBITは昨年1年間で41%減少した。 業績が悪化すると、貸し手との関係が悪化することもある。 貸借対照表から負債について最もよく知ることができるのは間違いない。 しかし、負債を完全に切り離して見ることはできない。なぜなら、インフォネットは負債を返済するために利益を必要とするからだ。 そのため、インフォネットの収益についてもっと知りたければ、長期収益推移のグラフをチェックする価値があるかもしれない。

というのも、企業は紙の利益で負債を支払うことはできないからだ。 インフォネットの貸借対照表にはネットキャッシュがあるが、利払い前税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間、インフォネットは、EBITの72%に相当する強力なフリーキャッシュフローを生み出している。 このフリー・キャッシュ・フローにより、同社は、適切なタイミングで負債を返済できる好位置につけている。

まとめ

有利子負債を懸念する投資家の意見も理解できるが、インフォネットのネットキャッシュは1億円であり、流動資産は負債を上回っている。 また、EBITの72%をフリーキャッシュフローに転換し、1億1300万円を獲得している。 従って、インフォネットの負債使途に問題はない。 バランスシート(貸借対照表)から負債について学ぶことが多いのは間違いない。 しかし、結局のところ、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 そのため、 インフォネットについて我々が発見した 3つの警告サイン (そのうちの1つは我々にとってあまり良いものではない)を学ぶべきである。

全てが終わってみれば、負債を必要としない企業に注目する方が簡単な場合もある。読者は今すぐ、純負債ゼロの成長株リストに 100%無料でアクセスできる。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.