株式分析

野村総合研究所(東証:4307)のPERが教えてくれないこと

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株価収益率(PER)35.2 倍の野村総合研究所(東証:4307)。(日本の企業の半数近くがPER13倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、野村総合研究所(東証1部4307)は現在、非常に弱気なシグナルを発しているのかもしれない。 とはいえ、非常に高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。

野村総合研究所はここ最近、他社を凌駕する業績の伸びを示し、比較的好調に推移している。 PERが高いのは、投資家がこの好業績が続くと考えているからだろう。 そうでないなら、既存株主は株価の存続可能性に少し神経質になっているかもしれない。

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東証:4307 株価収益率 vs 業界 2025年5月13日
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野村総合研究所の成長トレンドは?

野村総合研究所のようにPERが急騰していても、本当に安心できるのは、会社の成長が市場を圧倒する勢いであるときだけだ。

昨年度の業績成長率を振り返ってみると、同社は19%増という驚異的な伸びを記録している。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間でEPSを合計36%成長させることもできたということだ。 従って、最近の業績の伸びは同社にとって見事なものだと言っていいだろう。

12人のアナリストが予想する今後3年間の成長率は年率9.9%。 市場予想が年率9.6%成長であることから、同社はそれに匹敵する業績となる。

これを考えると、野村総合研究所のPERが他社を上回っているのは不思議だ。 ほとんどの投資家は、かなり平均的な成長期待を無視し、株価へのエクスポージャーを得るために高い金額を支払っているようだ。 このような株主は、PERが成長見通しに見合った水準まで低下した場合、失望を味わうことになるかもしれない。

野村総合研究所のPERの結論

株価収益率(PER)は、特定の業種においては価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標となり得る。

野村総合研究所の予想成長率は市場予想と同程度であるため、現在のPERは予想より高い。 予想される将来の収益が、このような好意的なセンチメントを長く支える可能性がないため、今現在、我々は相対的に高い株価に違和感を抱いている。 これは株主の投資をリスクにさらし、潜在的投資家は不必要なプレミアムを支払う危険性がある。

企業のバランスシートには、多くの潜在的リスクが潜んでいる可能性がある。 野村総合研究所の無料バランスシート分析では 、6つの簡単なチェック項目により、問題となりうるリスクを発見することができます。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.

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