PER(株価収益率)30.9倍のNTTデータ・イントラマート(東証:3850)は、日本の企業の半数近くがPER14倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、現在非常に弱気なシグナルを発している可能性がある。 とはいえ、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
一例として、NTTデータイントラマートはここ1年で業績が悪化しており、決して理想的とは言えない。 可能性として考えられるのは、PERが高いのは、投資家が同社が近い将来、市場全体を上回るだけの業績を残すと考えているからではないか、ということだ。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。
高いPERについて、成長指標は何を物語っているのか?
NTTデータIntramartがそのPERを正当化するためには、市場を大きく上回る傑出した成長を遂げる必要がある。
昨年度の決算を振り返ってみると、同社の利益は12%減少している。 それでも、EPSは過去12カ月にかかわらず、3年前から累計で226%増加している。 というわけで、この間、多少の不調はあったにせよ、同社は概して非常にうまく業績を伸ばしてきたことが確認できる。
今後12ヶ月間の成長率が9.7%にとどまると予測されている市場と比較すると、最近の中期的な年率換算の業績から、同社の勢いはより強い。
このような情報から、NTTデータ・イントラマートが市場と比べて高いPERで取引されている理由がわかる。 投資家の多くは、この力強い成長が続くと予想し、株価を高く買おうとしているようだ。
最終結論
株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標にはなり得る。
予想通り、NTTデータ・イントラマートの3年間の業績トレンドは、現在の市場予想よりも良好であることから、高いPERに寄与していることが明らかになった。 今のところ、株主は収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに納得している。 最近の中期的な業績トレンドが続けば、この状況で近い将来株価が大きく下落することは考えにくい。
その他のリスクについてはどうだろうか?どんな企業にもあるものだが、 NTTデータイントラマートには3つの警告サイン (うち2つはちょっと気になる!)がある。
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