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アプリックス (東証:3727) は負債を容易に管理できると考える

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TSE:3727

デービッド・アイベンは、『ボラティリティは我々が気にするリスクではない。我々が気にかけるのは、資本の永久的な損失を避けることである』。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 アプリックス株式会社(東証:3727)は、事業において負債を使用していることがわかる。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。

借金はいつ問題になるのか?

借入金は、事業が新たな資本やフリー・キャッシュ・フローで返済に窮するまで、事業を支援する。 資本主義の一部とは、失敗した事業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスである。 しかし、より頻繁に起こる(しかし依然としてコストのかかる)事態は、企業がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、負債もビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となりうる。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。

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アプリックスの負債額は?

下の画像をクリックすると詳細が表示されるが、2024年6月時点の有利子負債は6億1,600万円で、1年後の1億円から増加している。 しかし、それを相殺する12億6,000万円のキャッシュがあり、6億4,600万円のネットキャッシュがあることになる。

東証:3727 負債資本比率の推移 2024年10月9日

アプリックスのバランスシートは健全か?

直近の貸借対照表によると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が8億4,500万 円、12カ月超に返済期限が到来する負債が4億9,800万円となっている。 これらの債務と相殺される12億6,900万円の現金と、12ヶ月以内に期限が到来する6億5,900万円の債権がある。 つまり、流動資産は負債総額を5億7800万円上回っている。

この短期的な流動性は、同社のバランスシートがストレッチとはほど遠いため、おそらく負債を楽に返済できることを示している。 つまり、負債よりも現金の方が多いという事実は、同社が負債を安全に管理できることを示唆している。

それに加えて、アプリックスがEBITを90%押し上げたことで、将来の債務返済の可能性が低くなったことは喜ばしい。 負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかだ。 しかし、負債を完全に切り離して見ることはできない。なぜなら、アプリックスは負債を返済するために利益を必要とするからだ。 そのため、同社の収益についてもっと知りたければ、長期的な収益トレンドのグラフをチェックする価値があるかもしれない。

最後に、企業は負債を返済するためにフリーキャッシュフローを必要とする。 アプリックスの貸借対照表にはネット・キャッシュがあるが、利払い・税引き前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間、アプリックスのフリーキャッシュフローはEBITを上回っている。 このような強力なキャッシュ創出は、バチスーツを着た子犬のように私たちの心を温めてくれる。

まとめ

企業の負債を調査するのは常に賢明なことだが、今回のケースでは、アプリックスのネットキャッシュは6億4,600万円あり、バランスシートも良好だ。 さらに、EBITの142%をフリー・キャッシュフローに転換し、1億3,300万円を手にしている。 したがって、アプリックスの負債利用が危険だとは思わない。 負債についてバランスシートから学ぶことが多いのは間違いない。 しかし、投資リスクのすべてが貸借対照表にあるわけではない。 例えば、アプリックスには 4つの警告サイン そして1つはちょっと不愉快なサイン )がある。

すべてが終わってみれば、負債を必要としない企業に注目する方が簡単な場合もある。読者は今すぐ、純負債ゼロの成長株リストに 100%無料でアクセスできる。