Stock Analysis

毎日コムネット(東証:8908)の配当金目当ての買いを警戒する理由はこれだ

Published
TSE:8908

毎日コムネット株式会社(毎日コムネット株式会社(東証:8908)の配当落ち日が4日後に迫っている。 配当落ち日は、基準日の1営業日前である。基準日とは、株主が配当金支払いの対象となるために会社の帳簿上に存在しなければならない締切日である。 配当落ち日は、決済に丸2営業日を要するため重要である。そのため、その日を逃すと、基準日に会社の帳簿に記載されないことになる。 つまり、11月28日以降に毎日コムネットの株式を購入した投資家は、2月6日に支払われる配当金を受け取れないことになる。

次回の配当金は1株当たり9円で、昨年に続き31円の配当となる。 過去1年分の配当金を計算すると、現在の株価725.00円に対して、毎日コムネットの配当利回りは4.3%となる。 配当は長期保有者の投資リターンに大きく貢献するが、配当が継続される場合に限られる。 配当が利益でカバーされているかどうか、配当が成長しているかどうかを確認する必要がある。

毎日コムネットの最新分析をチェックする

もし企業が収益を上回る配当を行っている場合、配当は維持できなくなる可能性があり、理想的な状況とは言い難い。 毎日コムネットは昨年、利益の53%を投資家に支払ったが、これはほとんどの企業にとって通常の配当水準である。 とはいえ、高収益企業であっても、配当金を支払うのに十分なキャッシュを生み出せないことがある。 そのため、配当金がキャッシュフローで賄われているかどうかを常にチェックする必要がある。昨年の配当金は、同社のフリーキャッシュフローの60%を消費しており、これはほとんどの配当支払い企業にとって通常の範囲内である。

毎日コムネットの配当が利益とキャッシュフローの両方でカバーされていることは、一般的に配当が持続可能であることを示すサインであり、配当性向が低いほど、通常、配当が減額されるまでの安全マージンが大きいことを示唆しているからだ。

毎日コムネットの過去12ヶ月の配当実績はこちら。

東証:8908 2024年11月23日の歴史的配当金

収益と配当は伸びているか?

収益が落ち込むと、配当企業を分析し、安全に所有することは難しくなる。 投資家は配当が大好きなので、業績が落ちて配当が減ると、同時に株が大きく売られることが予想される。 だから、毎日コムネットの一株利益が過去5年間、年率3.9%で縮小しているのは理想的ではない。

企業の配当見通しを測るもう一つの重要な方法は、過去の配当成長率を測定することである。 過去10年間、毎日コムネットは年平均約13%増配している。 収益が減少している間に配当性向を高めることは、しばらくの間は良いリターンをもたらすが、企業がこれ以上配当性向を高めることができなくなったとき、音楽が止まるので、常にチェックする価値がある。

まとめ

毎日コムネットは配当を維持できるのか? 一株当たり利益が縮小するのは決して良いことではないが、少なくとも配当性向は妥当なようだ。しかし、利益の減少が続けば、配当が危険にさらされる可能性があることは承知している。 配当の観点からは、毎日コムネットには手を出さない方がよさそうだ。

とはいえ、配当金をあまり気にせずにこの銘柄を見るのであれば、毎日コムネットのリスクは知っておくべきだ。 どんな企業にもリスクはあるものだが、毎日コムネットには知っておくべき警告サインが2つある(うち1つは重大!)。

よくある投資の間違いは、最初に目についた面白い銘柄を買ってしまうことだ。高利回り配当株の全リストはこちら。