Stock Analysis

投資家がデザインワン・ジャパン(株) (東証:6048)の株を34%買い占める

Published
TSE:6048

デザインワン・ジャパン株式会社(東証:6048)の株主は、株価が34%下落し、前期の好業績が帳消しになるなど、非常に荒い月となったことを喜ばないだろう。 報われるどころか、過去12ヶ月間すでに保有していた株主は、現在37%の株価下落の上に座っている。

株価が大幅に下落したため、日本のインタラクティブ・メディア・サービス業界で事業展開している企業の約半数がPER(株価収益率)1.5倍以上であることを考えると、PER0.7倍のDesignOne Japanは魅力的な投資先と考えられるかもしれない。 ただし、P/S が限定的である理由は何かあるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。

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東証:6048 株価収益率 vs 業界 2024年8月6日

デザインワン・ジャパンの業績推移

一例として、DesignOne Japan の売上高はここ 1 年で悪化しており、これはまったく理想的とは言えない。 P/Sが低いのは、投資家が、同社が近い将来、より広い業界を下回らないように十分な努力をしないと考えているためである可能性がある。 しかし、それが実現しないのであれば、既存株主は将来の株価の方向性について楽観的な見方をしているかもしれない。

アナリストの予測はないが、デザインワン・ジャパンの業績、収益、キャッシュフローに関する無料 レポートをチェックすることで、最近のトレンドが同社を将来に向けてどのように設定しているかを確認することができる。

DesignOne Japanの収益成長トレンドは?

P/Sレシオを正当化するためには、DesignOne Japanは業界を引き離す伸び悩みを示す必要がある。

昨年度の決算を見直すと、同社の売上高は5.2%減少していた。 このため、直近の3年間は29%の増収を達成したものの、その結果は芳しくない。 従って、このまま好調を維持したいところだが、株主は中期的な収益成長率におおよそ満足していることだろう。

最近の中期的な収益軌道を、より広範な業界の1年間の予想成長率11%と比較してみると、年率換算でほぼ同じであることがわかる。

この点を考慮すると、デザインワン・ジャパンのP/Sが同業他社を下回っているのは興味深い。 投資家の多くは、同社が最近の成長率を維持できると確信していないのかもしれない。

デザインワン・ジャパンのP/Sから何を学ぶか?

DesignOne JapanのP/Sは、株価とともに下落している。 PERの威力はバリュエーションではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測るものである。

デザインワン・ジャパンの最近の3年間の成長率が業界全体の予想と一致していることを考えると、現在、業界と比較して低いPERで取引されているという事実は予想外である。 業界並みの収益成長率でありながらP/Sが予想より低い場合、潜在的なリスクが株価下落圧力になっていると考えられる。 少なくとも、最近の中期的な収益トレンドが続けば、株価下落のリスクは抑えられそうだが、投資家は将来の収益が多少変動する可能性があると考えているようだ。

また、DesignOne Japanについて、考慮すべき3つの警告サイン(1つは無視できない!)を見つけたことも注目に値する。

これらのリスクによって、DesignOne Japanに対するご意見を再考されるのであれば、当社の対話型優良銘柄リストをご覧になり、他にどんな銘柄があるのか見当をつけよう。