Stock Analysis

木本株式会社(3日後に3.00円の配当を実施予定

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TSE:7908

木本株式会社(株式会社きもと(東証:7908)の株式は、あと3日で配当落ちとなる。 配当落ち日とは、基準日の1営業日前のことで、株主が配当金を受け取るために会社の帳簿上に存在しなければならない締切日である。 配当落ち日が重要な意味を持つのは、株式が売買されるたびに、その取引が決済されるまでに少なくとも2営業日かかるからである。 つまり、9月27日以降に木本株を購入した投資家は、11月20日に支払われる配当金を受け取ることができない。

同社の次回の配当金は1株当たり3円で、過去12ヶ月の配当金は1株当たり6円であった。 過去1年分の支払いに基づくと、現在の株価239.00円に対して、キモトの株価は約2.5%の利回りとなる。 配当金を支払う企業を見るのは好きだが、金の卵を産むことで金のガチョウが死んでしまわないか確認することも重要だ! そのため、配当の支払いが持続可能かどうか、企業が成長しているかどうかを常にチェックする必要がある。

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会社が稼いだ金額よりも多くの配当金を支払っている場合、配当金は持続不可能になるかもしれない。 そのため、キモトが利益の31%という控えめな配当を行っているのは良いことだ。 とはいえ、高収益企業であっても、配当金を支払うのに十分なキャッシュを生み出せないことがある。だからこそ、配当金がキャッシュフローでカバーされているかどうかを常にチェックする必要がある。 昨年1年間で、同社はフリー・キャッシュ・フローの207%に相当する配当金を支払った。 私たちが把握していない事業上の何かがない限り、これは将来減配を余儀なくされるリスクを示唆している可能性がある。

キモトの貸借対照表には多額のネット・キャッシュがある。 それでも、賢明な投資家は、事業から生み出される現金や利益と比較して配当を評価する方が良いことを知っている。バランスシートの現金から配当金を支払うことは、長期的に持続可能ではない。

キモトの配当金は報告された利益でまかなわれているが、現金の方がいくぶん重要である。 このようなことが繰り返されるようであれば、キモトの配当維持のリスクとなるだろう。

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東証:7908 2024年9月23日配当実績

収益と配当は成長しているか?

一株当たりの収益が改善している場合、配当金を増やしやすいからだ。 収益が大きく落ち込めば、会社は減配を余儀なくされるかもしれない。 だからこそ、キモトの業績が過去5年間、年率27%増と急成長しているのを見ると安心できる。 業績は急成長しているが、過去1年間で同社のキャッシュフローの大半が配当金支払いに費やされたことを懸念している。

多くの投資家は、企業の配当実績を評価する際、配当金の支払額が経年変化でどの程度変化したかを評価する。 キモトの配当金は過去10年間で平均年率2.8%減少しており、これはあまり良いことではない。 一株当たり配当金が減少しているのと同時に、一株当たり利益が増加しているのは異例だ。同社が事業に多額の再投資を行っているからだと期待したいが、事業が停滞していることを示唆している可能性もある。

まとめ

投資家は配当金目当てでキモトを買うべきか? 同社が一株当たり利益を改善しつつある一方で、利益に対する配当の割合が低いのは喜ばしい。しかし、キャッシュフローに占める配当の割合が不快なほど高いと思われるのは好ましくない。 まとめると、この分析ではキモトは問題なさそうだ。

その上で、キモトがどのようなリスクに直面しているかを調査しておきたい。 どんな企業にもリスクはあるものだが、キモトには3つの警告サイン(うち1つは無視できない!)がある。

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