Stock Analysis

神戸製鋼所(TSE:5406)のトンネルの先に光が見えない投資家たち

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TSE:5406

神戸製鋼所(東証:5406)の株価収益率(PER)6倍は、約半数の企業がPER14倍以上、さらにはPER21倍以上の企業もざらにある日本の市場と比較すると、今は強い買い手に見えるかもしれない。 しかし、このPERがかなり低いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。

神戸製鋼は最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 PERが低いのは、投資家がこの好調な業績が今後あまり期待できないかもしれないと考えているため、という可能性もある。 そうでないなら、既存株主は今後の株価の方向性についてかなり楽観的になる理由がある。

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東証:5406 株価収益率 vs 業界 2024年11月4日
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成長は低PERに見合うか?

神戸製鋼のようなPERが妥当とされるためには、企業が市場をはるかに下回る必要があるという前提がある。

振り返ってみると、神戸製鋼所の昨年度の最終利益は40%増と非常に好調だった。 喜ばしいことに、EPSも過去12ヶ月間の成長により、3年前と比べ合計で80%上昇している。 従って、最近の利益成長は同社にとって素晴らしいものであったと言える。

同社を担当する5人のアナリストによれば、今後3年間のEPSは毎年0.09%上昇すると予想されている。 これは、市場全体の予想成長率9.9%(毎年)を大幅に下回る。

この情報から、神戸製鋼が市場より低いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら多くの株主は、神戸製鋼所があまり豊かでない将来を見据えている可能性がある中、持ち続けることに抵抗があるようだ。

神戸製鋼のPERから何がわかるか?

株価収益率だけで株を売るべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなり得る。

予想通り、神戸製鋼のアナリスト予想を検証したところ、業績見通しの甘さがPERの低さにつながっていることが分かった。 今のところ、株主は低PERを容認している。 このような状況では、近い将来株価が大きく上昇するとは考えにくい。

加えて、神戸製鋼について我々が発見した3つの警告サイン(重要な1つを含む)についても学ぶべきだ。

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