Stock Analysis

投資家はMORESCO (東証:5018)の業績に安心してはいけない

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TSE:5018

MORESCOコーポレーション(東証:5018)の堅調な決算報告は、同社株の市場を動かすには至らなかった。 当社の分析によると、株主はこの数字に何か気になる点があることに気づいたようだ。

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東証:5018 収益と収入の歴史 2024年10月18日

異常項目が利益に与える影響

重要なのは、MORESCO の利益が、昨年 1 年間で 1 億 7,600 万円の特別項目によって押し上げられ ていることだ。 一般的に増益は楽観的であることは否定できないが、持続可能な利益であればそれに越したことはない。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 そのような異常項目が今年も現れなかったと仮定すれば、来年は(事業の成長がなければ)利益が減少すると予想される。

注:投資家には常にバランスシートの強さをチェックするよう勧めている。ここをクリックすると、MORESCOのバランスシート分析がご覧いただけます

MORESCOの利益パフォーマンスに関する当社の見解

間違いなく、MORESCOの法定利益は、利益を押し上げる特別項目によって歪められている。 そのため、MORESCOの真の基礎収益力は法定利益よりも低い可能性がある。 しかし、嬉しいニュースとしては、法定利益以外の数字も見なければならないことは認めつつも、EPSが昨年から非常に高い成長率で伸びており、その数字がまだ改善していることである。 結局のところ、会社を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 銘柄を分析する際には、リスクも考慮する必要がある。 MORESCOに2つの警告サインを見つけたので、これらについて知っておきたい。

このノートでは、MORESCO の利益の本質に光を当てる一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」のが好きで、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。