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新田ゼラチン(東証:4977)の配当金目当ての買いを警戒する理由はこれだ

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TSE:4977

新田ゼラチン(東証:4977)の配当落ち日が3日後に迫っているようだ。 配当落ち日とは、会社が配当金を受け取る権利のある株主を決定する日である基準日の1営業日前のことである。 配当落ち日は、決済に丸2営業日を要するため重要である。そのため、その日を逃すと、基準日には会社の帳簿に記載されないことになる。 つまり、9月27日以降に新田ゼラチンの株を購入した投資家は、12月5日に支払われる配当金を受け取れないことになる。

次回の配当金は1株当たり9円。昨年度の株主配当金は18円であった。 新田ゼラチンの配当利回りは、過去1年分に基づいて計算すると、 現在の株価911.00円に対して2.0%となる。 配当は多くの株主にとって重要な収入源だが、その配当を維持するためには事業の健全性が欠かせない。 配当が利益でカバーされているかどうか、配当が成長しているかどうかを確認する必要がある。

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配当は通常、企業の収益から支払われる。もし企業が利益よりも多くの配当を支払うなら、配当は維持できない可能性がある。 新田ゼラチンは昨年、不採算にもかかわらず配当を支払った。これは一過性の出来事かもしれないが、長期的には持続可能な状態ではない。 採算が取れていないことを考慮すると、配当金を賄うだけのキャッシュフローが得られているかどうかも確認する必要がある。 キャッシュ収益で配当金を賄えない場合、同社は銀行預金から配当金を支払うか、借り入れを行う必要があるが、どちらも長期的に持続可能なものではない。 同社は昨年、フリー・キャッシュ・フローの12%を配当金として支払ったが、これは保守的な低水準である。

新田ゼラチンの過去12ヶ月の配当はこちら。

東証:4977 過去の配当金 9月23日 2024年

収益と配当は成長しているか?

収益が落ち込むと、配当企業を分析し、安全に保有することは非常に難しくなる。 業績が悪化して減配を余儀なくされれば、投資家の投資価値が煙に巻かれることになりかねない。 新田ゼラチンは昨年赤字であり、残念なことに、一般的な傾向では過去5年間、収益が減少している。

多くの投資家が企業の配当見通しを評価する主な方法は、過去の配当成長率をチェックすることである。 新田ゼラチンの過去10年間の平均配当成長率は年4.1%である。

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まとめ

投資家は、今後の配当のために新田ゼラチンを買うべきか? 私たちは、赤字でありながら配当を支払うことに少し抵抗がある。しかし、配当金はキャッシュフローで賄われていることに注目したい。 配当の観点からは、新田ゼラチンは見送った方がいいだろう。

とはいえ、新田ゼラチンの配当の悪さが気にならないのであれば、この事業のリスクを念頭に置く価値はある。 例えば、新田ゼラチンには2つの警告サインがある。

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