Stock Analysis

株式会社エムスリー(東証:2413)の一部の株主は、株価が26%下落したため、出口を探している。

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TSE:2413

エムスリー(TSE:2413)の株価は先月、26%もの大幅下落を記録した。 長期的な株主にとって、先月は62%の株価下落を記録し、忘れられない1年となった。

これだけ株価が下がっても、日本の企業の約半数が株価収益率(PER)12倍以下であることを考えると、PER17.7倍のエムスリーは避けるべき銘柄と言えるかもしれない。 しかし、PERが高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。

最近の市場は業績を伸ばしているが、エムスリーの業績はリバース・ギアに入っている。 気難しい業績が大幅に回復することを多くの人が期待しているため、PERが暴落せずに済んでいるのかもしれない。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:2413 株価収益率 vs 業界 2024年8月10日
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成長は高PERに見合うか?

エムスリーのような高いPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を凌駕する軌道に乗っている時だけだろう。

振り返ってみると、昨年は同社の収益が11%減少した。 過去3年間を振り返っても、EPSは6.5%減少している。 ということは、残念ながら、この間、同社は収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてこなかったと認めざるを得ない。

将来に目を転じると、同社を担当するアナリストの予想では、今後3年間は年率11%の増益が見込まれている。 これは、市場全体の年率9.6%の成長予測に近い。

この情報により、エムスリーが市場と比較して高いPERで取引されていることは興味深い。 どうやら同社の投資家の多くは、アナリストが示すよりも強気で、今すぐには株を手放したくないようだ。 これらの株主は、PERが成長見通しに沿った水準まで低下した場合、失望を味わうことになるかもしれない。

最終結論

最近の株価はともかく、エムスリーのPERの背後にはまだ確かな強さがある。 株価収益率(PER)の威力は、主にバリュエーションとしてではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測るものだと言える。

エムスリーは現在、予想成長率が市場全体と同水準であるため、予想PERより高い水準で取引されている。 市場並みの成長を伴う平均的な業績見通しが示された場合、株価が下落し、高いPERが引き下げられるリスクがあると考えられる。 このような状況が改善されない限り、この株価を妥当と考えるのは難しい。

企業のバランスシートには多くの潜在的リスクが潜んでいる可能性がある。 エムスリーが無料で 提供するバランスシート分析では 、6つの簡単なチェックを行うことで、問題となりうるリスクを発見することができる。

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