Stock Analysis

名糖産業(東証:2207)の収益には疑問符がつく

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TSE:2207

名東産業株式会社(東証:2207)の株価は、先ごろ発表された好決算を受けて堅調に推移している。 しかし、我々の分析によれば、株主は決算が見かけほど良くなかったことを示すいくつかの要因を見逃している可能性がある。

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東証:2207 2024年11月15日の業績と収益の歴史

異常項目は利益にどう影響するか?

重要なのは、名糖産業の利益が、昨年1年間で、795百万円の特殊項目によって押し上げられたというデータだ。 増益は好ましいが、異常項目が大きく寄与している場合、我々は少し慎重になる傾向がある。 世界中のほとんどの上場企業の数字を調べてみたが、異常項目が一過性のものであることはよくあることだ。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 名糖産業の2024年9月期の利益に対する特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 他の条件がすべて同じであれば、これは法定利益を基礎的収益力のガイドとしては不十分なものにする効果があると思われる。

注:投資家は常にバランスシートの強さをチェックすることをお勧めします。名東産業のバランスシート分析はこちら

名東産業の利益パフォーマンスに関する我々の見解

前述したように、名糖産業は特殊要因による大幅な増益がいつまでも続くわけではない。 その結果、名糖産業の基礎収益力は法定利益を下回る可能性が高いと思われる。 しかし、嬉しいニュースとしては、法定利益以外の数値も見なければならないことは認めつつも、その数値はまだ改善しており、EPSは昨年から非常に高い成長率で伸びている。 本稿の目的は、会社のポテンシャルを反映する法定利益にどれだけ頼れるかを評価することだったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 その意味で、リスクを十分に理解しない限り、株式投資を検討することはないだろう。 そのために、名糖産業について我々が発見した2つの警告サイン(うち1つは少々不快)を学んでいただきたい。

今日は、名糖産業の利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータにズームインした。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 少し手間がかかるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業を集めた フリー・ コレクションや インサイダー保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。