バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンド・マネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本が永久に失われるかどうかだ』と言って、それを骨抜きにしない。 事業が破綻するときには負債が絡むことが多いのだから、企業のリスク度を調べるときにバランスシートを考慮するのは当然だ。 重要なのは、櫻作プラス株式会社(東証:7097)である。(東証:7097)は負債を抱えている。 しかし、この負債は株主にとって問題なのだろうか?
負債が問題となるのはどのような場合か?
有利子負債やその他の負債が企業にとってリスクとなるのは、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行できない場合である。 事態が本当に悪化した場合、貸し手は事業をコントロールすることができる。 しかし、より一般的な(しかし依然として高価な)状況は、単に負債をコントロールするために、企業が安い株価で株主を希薄化しなければならない場合である。 もちろん、負債というものは、ビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となりうる。 企業がどの程度の負債を使うかを考える際にまず行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。
櫻作プラス株式会社の純負債とは?
下のグラフをクリックすると詳細が見られるが、2024年4月時点の有利子負債は68.2億円で、前年とほぼ同じ。 一方、現金は10.8億円あり、純有利子負債は57.4億円となる。
櫻作プラスのバランスシートの健全性は?
最新の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が44億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が68億円ある。 一方、現金は10億8,000万円、1年内回収予定の債権は22億3,000万円。 負債は現金と短期債権の合計より79億円多い。
この不足分は36.2億円の会社そのものに重くのしかかり、まるで子供が本とスポーツ用具とトランペットを詰め込んだ巨大なリュックサックの重さに苦しんでいるかのようだ。 だから、株主はこの件を注意深く見守る必要がある。 結局のところ、櫻作プラス株式会社は、債権者から返済を求められた場合、おそらく大規模な資本増強が必要になるだろう。
私たちは、純有利子負債をEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)で割った値と、EBIT(利払い前・税引き前利益)が支払利息をどれだけカバーしやすいか(インタレスト・カバー)を計算することで、企業の収益力に対する負債負担を測定している。 従って、減価償却費の有無にかかわらず、利益に対する負債を考慮する。
櫻作プ ラスコのEBITDAに対する有利子負債比率は5.4とかなり高く、負債負担の大きさを示唆している。 しかし、インタレスト・カバレッジは6.9とそれなりに高い。 喜ばしいことに、櫻作プラスコ・リミテッドは、ボブ・ホーク元オーストラリア首相が庭でグラスを伏せるよりも速くEBITを伸ばしており、過去12ヶ月で268%の利益を誇っている。 貸借対照表から負債について最もよく知ることができるのは間違いない。 しかし、負債を単独で見ることはできない。櫻作プラス株式会社は、負債を返済するために利益を必要とするからだ。 そのため、負債を検討する際には、収益動向を見る価値があることは間違いない。インタラクティブなスナップショットはこちら。
というのも、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 つまり、EBITがフリーキャッシュフローにどれだけ裏付けられているかをチェックする価値がある。 過去3年間、櫻作プラス株式会社はフリー・キャッシュ・フローが大幅なマイナスとなった。 これは成長のための支出の結果かもしれないが、負債をはるかにリスキーなものにしている。
当社の見解
表面的には、櫻作プラスコ・リミテッドのEBITからフリー・キャッシュ・フローへの換算は、この銘柄に対して私たちを躊躇させるものであり、負債総額の水準は、1年で最も忙しい夜に1軒だけ空いているレストランほど魅力的なものではなかった。 しかし、少なくともEBITをかなりまともに伸ばしていることは頼もしい。 全体として、櫻作プラス株式会社のバランスシートは、事業にとってかなりリスクが高いと思われる。 そのため、当社はこの銘柄にかなり慎重であり、株主は流動性に注視すべきだと考える。 バランスシートは、負債を分析する際に注目すべき分野であることは明らかだ。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、櫻作プラス株式会社には 4つの警告サイン ( うち2つは懸念材料)が ある。
もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。
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