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リゾートトラスト (東証:4681) の株価が35%上昇 投資家の悲観的な見方が予想より少ないため

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TSE:4681

リゾートトラスト(東証:4681)の株価は、不安定な時期があったにもかかわらず、今月は実に35%上昇した。 広い視野で見れば、先月ほどの勢いはないものの、通年で19%の上昇というのもかなり妥当なところだ。

日本企業の約半数が株価収益率(PER)13倍以下であることを考えると、PER19.3倍のリゾートトラストは避けるべき銘柄かもしれない。 とはいえ、PER の高さに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。

リゾートトラストはここ最近、他社を凌駕する収益成長率で、比較的好調に推移している。 好業績の持続を期待する向きも多いようで、それがPERを引き上げている。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性に少し神経質になるかもしれない。

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東証:4681 株価収益率 vs 業界 2024年9月4日
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リゾートトラストの成長トレンドは?

リゾートトラストのようなPERが妥当とみなされるためには、企業が市場をアウトパフォームしなければならないという前提が内在している。

振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに23%の例外的な利益をもたらした。 それでもEPSは3年前と比べるとほとんど上昇しておらず、理想的とは言えない。 つまり、この間、同社は収益の伸びという点で、まちまちの結果に終わったと思われる。

展望に目を向けると、同社をウォッチしている6人のアナリストの予想では、今後3年間は毎年6.3%の成長が見込まれる。 一方、他の市場では年率9.4%の成長が予想されており、その魅力が際立っている。

このような情報から、リゾートトラストが市場より高いPERで取引されていることが気になる。 どうやら同社の投資家の多くは、アナリストが示すよりもずっと強気で、どんな価格でも株を手放したくないようだ。 このレベルの利益成長はいずれ株価に重くのしかかるだろうから、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。

重要なポイント

リゾートトラストのPERは、株価が力強く上昇して以来、右肩上がりになっている。 一般的に、私たちは株価収益率を、市場が企業の全体的な健全性についてどう考えているかを判断するために使用することに限定することを好む。

リゾートトラストは現在、予想成長率が市場全体より低いため、予想PERよりはるかに高い水準で取引されている。 業績見通しが弱く、市場よりも成長が鈍化すると、株価が下落し、高いPERが低下するリスクがあると思われます。 この場合、株主の投資は大きなリスクにさらされ、潜在的投資家は過大なプレミアムを支払う危険にさらされる。

パレードに水を差したくはないが、リゾートトラストには注意すべき警告サインが1つある。

これらのリスクによってリゾートトラストに対する意見を再考されるあれば、当社の対話型優良株リストをご覧になり、他にどのような銘柄があるのか見当をつけていただきたい。