Stock Analysis

象印(東証:7965)の業績には問題があると考える

Published
TSE:7965

先週の象印マホービン(東証:7965)の利益発表は、ヘッドラインの数字が堅調であったにもかかわらず、投資家にとっては圧倒的なものであった。 当社の分析では、市場が注目すべきと思われるいくつかの懸念材料が明らかになった。

象印の最新分析をチェックする

東証:7965の業績と収益履歴 2025年3月4日

異常項目が利益に与える影響

重要なのは、象印の利益が昨年1年間で19億円の特殊要因によって押し上げられたというデータである。 一般的に増益は楽観的であることは否定できないが、持続可能な利益であることが望ましい。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年に特別項目が増加しても、翌年は同じことが繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 象印の2024年11月期の利益に対する特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 他の条件がすべて同じであれば、これは法定利益を基礎的な収益力のガイドとしては不十分なものにする効果があると思われる。

そうなると、アナリストが将来の収益性をどう予測しているのかが気になるところだ。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

象印の収益性についての見解

上述したように、象印の業績は、重要なプラス項目があるため、根本的な収益性の目安にはならないと考える。 その結果、象印の基礎収益力は法定利益を下回る可能性が高いと考える。 しかし、少なくとも株主は過去3年間のEPSが年率45%成長していることから、いくらかの慰めを得ることができる。 結局のところ、会社を正しく理解したければ、上記の要素以外も考慮することが不可欠である。 つまり、業績の質も重要だが、現時点で象印が直面しているリスクを考慮することも同様に重要だ。 投資リスクの観点から、象印には3つの警戒すべき兆候がある

このノートでは、象印の利益の本質を明らかにする一つの要素に注目したに過ぎない。 しかし、些細なことに心を集中させることができるのであれば、もっと多くの発見があるはずだ。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」のが好きで、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。