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長谷工コーポレーション (TSE:1808) レーダーに映らない

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TSE:1808

PER(株価収益率)14.7倍の長谷工コーポレーション(東証:1808)は、日本の企業の半数近くがPER11倍以下であり、PER8倍以下も珍しくないことを考えると、現時点では弱気シグナルを発しているのかもしれない。 しかし、PERが高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要だ。

長谷工は最近、業績の落ち込みが、平均してある程度成長している他の企業と比べて芳しくない。 気難しい業績が大幅に回復すると多くの人が予想しているため、PERの暴落を免れているのかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性に極めて神経質になっているかもしれない。

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東証:1808 株価収益率 vs 業界 2025年4月10日
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成長は高PERに見合うか?

長谷工のPERは、堅実な成長が期待され、重要な点として市場よりも優れた業績を上げる企業にとって典型的なものだろう。

昨年度の業績を振り返ってみると、同社の利益は44%も減少している。 つまり、EPSは過去3年間で合計40%減少しており、長期的にも収益が悪化している。 従って、最近の業績の伸びは同社にとって好ましくないものであったと言える。

同社を担当する7人のアナリストによると、今後3年間のEPSは毎年23%上昇すると予想されている。 これは、より広い市場の年率9.7%の成長予測を大幅に上回る。

これを考慮すれば、長谷工のPERが他社を上回っているのも理解できる。 投資家の多くは、長谷工の将来の力強い成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。

長谷工のPERから何がわかるか?

株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標にはなり得る。

予想通り、長谷工のアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しが高いPERに寄与していることがわかった。 現在の株主は、将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに納得している。 このような状況では、近い将来に株価が大きく下落することは考えにくい。

さらに、長谷工について我々が発見した4つの警告サイン(気になる1つを含む)についても学ぶべきだ。

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