Stock Analysis

四季学(東証:7049)が負債を合理的に活用していることを示す4つの指標

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TSE:7049

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 事業が破綻するときには負債が絡んでくることが多いのだから、企業のリスク度を調べるときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 重要なのは、SHIKIGAKU.株式会社シキガク(Ltd.(東証:7049)は負債を抱えている。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。

負債がもたらすリスクとは?

借入金は、事業が新たな資本やフリー・キャッシュ・フローで返済に窮するまで事業を支援する。 事態が本当に悪化した場合、貸し手は事業をコントロールすることができる。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストはかかる)事態は、企業がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、負債の利点は、それがしばしば安価な資本を意味することであり、特に企業の希薄化を高い収益率で再投資する能力に置き換えた場合である。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。

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SHIKIGAKUの負債とは?

下のグラフをクリックすると過去の数字が表示されるが、2024年5月時点の負債は5億5,500万円で、1年前の9億700万円から減少している。 しかし、それを相殺する19.6億円の現金があり、14.0億円のネットキャッシュがあることになる。

東証:7049 負債資本比率の推移 2024年8月8日

四季学のバランスシートの健全性は?

最新の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が11.2億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が2.65億円ある。 一方、現金は19.6億円、1年以内に回収予定の債権は13.7億円。 流動資産は負債を19.5億円上回る。

この過剰流動性は、四季報のバランスシートがフォートノックスに匹敵するほど強固であることを示している。 この事実を考慮すると、同社のバランスシートは牛のように強いと思われる。 簡単に言えば、四季学が負債よりも現金の方が多いという事実は、負債を安全に管理できるという良い兆候であると言って間違いない。

また、昨年はEBITラインで赤字だったにもかかわらず、四季学が過去12ヶ月間に1億2400万円のEBITを計上し、状況を好転させたことも良かった。 有利子負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、最終的には事業の将来的な収益性によって、四季学が長期的にバランスシートを強化できるかどうかが決まる。 もしあなたが将来に注目しているのであれば、アナリストの利益予測を示したこの無料レポートをご覧いただきたい。

最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 SHIKIGAKUの貸借対照表にはネットキャッシュがあるが、利払い前税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値はある。 昨年、四季報は大量の現金を消費した。 これは成長のための支出の結果かもしれないが、負債のリスクをはるかに高めている。

まとめ

負債を懸念する投資家の意見には共感するが、四季学には14億円のネットキャッシュがあり、負債よりも流動資産の方が多いことを念頭に置くべきである。 したがって、四季学が負債を抱えることに問題はない。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、四季学に投資する前に注意すべき3つの兆候を発見した。

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