Stock Analysis

JMCコーポレーション (東証:5704) の決算を市場はまだ好感していない。

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TSE:5704

JMCコーポレーション(東証:5704)の株価収益率(PER)は8.3倍で、PERが13倍を超える企業が約半数、20倍を超える企業もざらにある日本の市場と比べると、今は買いのように見えるかもしれない。 ただし、PERが限定的なのには何か理由があるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。

ここ数年、JMCの業績は非常に好調である。 PERが低いのは、投資家がこの好調な収益成長を、近い将来、市場全体をアンダーパフォームするかもしれないと考えているため、という可能性もある。 もしそうならなければ、既存株主は今後の株価の方向性についてかなり楽観的になる理由がある。

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東証:5704 株価収益率 vs 業界 2024年8月12日
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JMCの成長トレンドは?

PERを正当化するためには、JMCは市場を引き離す伸び悩みを示す必要がある。

直近1年間の業績推移を見ると、58%増という驚異的な伸びを記録している。 それでもEPSは3年前と比べるとトータルでほとんど上がっておらず、理想的とは言えない。 つまり、その間の収益成長という点では、同社は複雑な結果になっているように見える。

今後12ヶ月で9.8%の成長が予測されている市場と比較すると、最近の中期的な年率換算の業績から、同社の勢いは弱くなっている。

この点を考慮すれば、JMCのPERが他社の大半を下回っているのも理解できる。 どうやら多くの株主は、今後も株価が上昇し続けると思われる銘柄にしがみつくことに抵抗があるようだ。

JMCのPERの結論

株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る尺度としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標となりうる。

我々の予想通り、JMCの3年間の業績トレンドは、現在の市場予想より悪く、低PERの一因となっている。 今のところ株主は、将来の業績がおそらく嬉しいサプライズをもたらさないことを容認しているため、低PERを受け入れている。 最近の中期的な状況が改善しない限り、この水準が株価の障壁となるだろう。

また、JMCに3つの警戒すべき兆候を見つけたことも注目に値する。

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