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パソナグループ(東証:2168)の業績は、あなたが考えているより弱いかもしれない

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パソナグループ・インク(東証:2168)の株主は、堅調な利益数字だけでは満足しないようだ。 当社の分析によれば、株主はいくつかの根本的な詳細を懸念しているようだ。

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東証:2168 2025年1月21日の業績と収益の歴史

パソナグループの業績を拡大する

財務の世界では、報告された利益をどれだけフリーキャッシュフロー(FCF)に変換できるかを測るために使用される重要な比率が発生率(キャッシュフローから)である。 この比率は、わかりやすく言えば、純利益からFCFを差し引き、その数値を企業のその期間の平均営業資産で割ったものである。 キャッシュフローからの発生比率は、「非FCF利益比率」と考えることもできる。

つまり、発生比率がマイナスであることは良いことであり、会社が利益から想像されるよりも多くのフリーキャッシュフローをもたらしていることを示しているからである。 発生比率がゼロを超えることはあまり懸念されないが、発生比率が比較的高い企業は注目に値すると考える。 特に、一般的に言って、高い発生比率は目先の利益にとって悪い兆候であることを示唆するいくつかの学術的根拠がある。

パソナグループの2024年11月期の発生主義比率は3.53である。 統計的に言えば、これは将来の収益にとって実質的なマイナスである。 つまり、その間に同社はフリーキャッシュフローを1円も生み出していない。 直近1年間のフリーキャッシュフローはマイナスで、前述の920億円の利益にもかかわらず、150億円の流出となっている。 昨年のフリー・キャッシュ・フローがマイナスであったことから、今年も150億円の キャッシュ・バーンが発生するのはリスクが高いのではないかと考える株主もいることだろう。 とはいえ、この話には続きがある。 発生主義比率は、少なくとも部分的には、法定利益に対する異常項目の影響を反映している。

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異常項目の利益への影響

同社が昨年度に970億円もの利益を押し上げるような特殊な項目を計上したことは、おそらく、同社の発生率がこれほど低調であった理由の一端を説明するものであろう。 我々は増益を見るのは好きだが、異常項目が大きく貢献した場合は少し慎重になる傾向がある。 世界中のほとんどの上場企業の数字を調べてみたが、異常項目が一過性のものであることはよくあることだ。 そして、結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのである。 パソナグループは、2024年11月までの利益に対して、異常項目がかなり大きく寄与している。 その結果、異常項目が法定利益を大幅に押し上げていると推測される。

パソナグループの業績について

パソナグループは、発生率は低いが、異常項目が利益を押し上げている。 以上のような理由から、パソナグループの法定利益は、一見すると投資家に過剰な好印象を与える可能性があり、質が低いと考えられる。 なお、銘柄を分析する際には、リスクにも留意する必要がある。 例えば、パソナグループをより良く知るために目を通すべき2つの警告サインを発見した。

この記事では、利益数値の有用性を損なう可能性のある多くの要因を見てきた。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、必ず多くの発見があるはずだ。 株主資本利益率(ROE)が高いことは、優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.