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セイカ(東証:8061)の利益は本質的な問題を明らかにしないかもしれない

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TSE:8061

セイカ(東証1部8061)の堅調な決算を受け、市場は株価の上昇に反応した。 利益の数字は良かったが、株主が注意すべきいくつかの懸念材料が見つかった。

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東証:8061 2024年11月20日の業績と収益履歴

異常項目が利益に与える影響とは?

セイカの利益を法定数字以上に理解したい人は、過去12ヶ月間に29億円相当の異常項目が法定利益を押し上げたことに注目する必要がある。 利益が増えるのは喜ばしいことだが、特別損益が大きく寄与することは、時に我々の意欲を削ぐ。 何千もの上場企業の数字を集計したところ、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多いことがわかった。 その名前からして驚くにはあたらない。 セイカは、2024年9月までの利益に対して、異常項目がかなり大きく寄与している。 他の条件がすべて同じであれば、このことは法定利益を基礎的収益力の目安としては不十分なものにする可能性が高い。

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セイカの利益パフォーマンスに関する我々の見解

前述したように、セイカの異常項目による大幅な増益はいつまでも続くわけではない。 その結果、セイカの基礎収益力は法定利益を下回る可能性が高いと思われる。 しかし、一株当たり利益は過去3年間、極めて目覚しい成長を遂げている。 本稿の目的は、セイカのポテンシャルが法定利益にどれだけ反映されているかを評価することであったが、それ以外にも考慮すべきことはたくさんある。 銘柄を分析する際には、リスクを考慮する必要がある。 例えば、セイカには2つの警告サインがある。

今日は、セイカの利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータにズームインしてみた。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、発見できることは常にある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、インサイダーが買っている銘柄を探す「フォロー・ザ・マネー」が好きな人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。