Stock Analysis

低迷する業績がニッピ(東証:7932)の低PERを牽引している

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TSE:7932

ニッピ(東証:7932)の株価収益率(PER)は7.6倍で、PER15倍以上の企業が約半数、PER22倍以上の企業もざらにある日本の市場と比べると、今は買いのように見えるかもしれない。 ただし、PERが限定的なのには何か理由があるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。

最近のニッピ・インコーポレイテッドは業績が好調で、かなり有利である。 好調な業績が大幅に悪化するとの見方が多く、PERが抑制されているのかもしれない。 同社が好きなら、そうならないことを願い、人気がないうちに株を手に入れる可能性がある。

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東証:7932 株価収益率 vs 業界 2024年6月18日
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ニッピ・インコーポレイテッドの成長トレンドは?

PERを正当化するためには、ニッピ・インコーポレイテッドの成長が鈍化し、市場を引き離す必要がある。

まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を118%という目覚ましい成長を遂げた。 しかし、直近の3年間はEPSが全体で40%減少しており、これでは十分とは言えない。 従って、最近の利益成長は同社にとって好ましくないものであったと言える。

同社とは対照的に、他の市場は今後1年間で9.8%の成長が見込まれており、同社の最近の中期的な収益低下を如実に物語っている。

この点を考慮すれば、ニッピコーポレイテッドのPERが他社の大半を下回るのは理解できる。 とはいえ、業績が反転している以上、PERが底値に達している保証はない。 最近の業績動向がすでに株価の重石になっているため、この株価を維持するだけでも難しいかもしれない。

NippiIncorporatedのPERから学べることは?

株価収益率(PER)の威力は、バリュエーションとしてではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測ることにあると言える。

ニッピは中期的に業績が低迷しているため、予想通り低PERを維持している。 現段階では、投資家は高い PER を正当化できるほど業績改善の可能性が大きくないと 感じている。 最近の中期的な業績トレンドが続くとすれば、この状況で株価が近い将来どちらかの方向に大きく動くとは考えにくい。

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